

第17回 国語教育実践交流会を開催しました
2024.03.08
3月2日(土)「第17回 国語教育実践交流会」が本学で開催され、現職教員33名、在学生24名、計57名が集まりました。
シンポジウムでは「大学での学びは中学校での実践に生かされているか」というテーマで、岡原由佳教諭(府中中学校)「『初恋』授業実践報告」と、佐伯里緒菜教諭(広島叡智学園中学校)「『少年の日の思い出』と『学際的な単元』の授業報告」がなされ、なごやかな雰囲気のなか、活発な意見交換がおこなわれました。
岡原由佳先生
佐伯里緒菜先生
続いて、田中宏幸教授の最終講義「大正・昭和初期の中等作文教育における指導理念と指導方法」では、昭和初期に金子彦二郎が著した『綴方自修書』や『現代女子作文教授要領』において、「改作(書き換え)」や「創作」の指導が盛んに行われていたことが紹介されました。
国語教育の歴史を学ぶことで、現代の教育課題を解決する普遍的な知見が得られることを実感しました。
田中宏幸先生
参加者からは、「書くことは、きっかけにも振り返りにも、自己の可視化にも思考の深化にも、整理にも知識技術の定着にもつながっている。また、その書くことは"制約"(枠組みやルール)を設ける方が、生徒は動きやすい(主体化しやすい)ということがよく分かった。」、さらに、「卒業生が、それぞれの学校で生徒に寄り添いながら『国語の力』をつけていることに感心させられた」という感想が寄せられました。
この「交流会」は、後任の先生に引き継がれていきます。
また再会できる日を楽しみにして、いったん幕を閉じることとなりました。