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「社会心理学Ⅰ」講義紹介

2019.08.08

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橋本博文先生が担当されている「社会心理学Ⅰ」の講義を紹介します。受講生は「社会心理学Ⅰ」の講義を通じて、社会心理学の理論や具体的な実験例をじっくりと学び、現実の問題と社会心理学の知見との接点についても考えていきます。

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この日の講義のテーマは、社会的ジレンマ。環境問題を例に挙げると、私たちはゴミをきちんと分別するというような時間や手間のかかる「環境にやさしい行動」をとるよりも、自分の快適さを優先するような「自分勝手な行動」をとりがちです。自分勝手な行動をとる人たちは、「私一人くらいは・・・」と思っているかもしれませんが、社会の多くの人たちがそうした自分勝手な行動をとると、結果的に環境問題はますます深刻なものになり、社会全体にとっての不利益を引き起こしてしまいます。こうした、自分の利益と社会全体の利益がかみあわない、いわゆる「社会的ジレンマ」の問題は、私たちにとってとても身近な問題です。受講生たちは、講義の中で社会的ジレンマ問題としてあてはめることができるいくつかの例を紐解いていきながら、その改善の難しさや具体的な手立てについて考えをめぐらせます。

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橋本先生の講義は、受講生から大変好評で、他学科の学生が進んで履修するという例も珍しくはありません。

「橋本先生は、毎回「おもしろい」「興味深い」「楽しい」と思わせてくれるような授業を展開してくださいます。」
「社会心理学の具体的な実験内容をいくつも紹介してくれるので、とても分かりやすいです。」
「ほどよく熱意のある橋本先生の話し方に引き込まれてしまいます。」

(今年度の「社会心理学Ⅰ」授業アンケートより)


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「ビジネス心理学科の学びの中核に位置づく一つの学問領域は社会心理学です。社会心理学をしっかりと学び、学生たちが現代社会における問題を自分自身の問題として分析的にとらえてみたいと思ってくれるようになると、私はとても嬉しいです。」(橋本先生)