

はじめての台湾書道実地研修に行ってきました 1
2025.04.04
2月半ば、大学1年生から大学院生まで計21名が、3泊4日の台湾書道実地研修に参加しました。海外体験が初めてという人も多く、異文化交流や書の名品の鑑賞など、様々な体験をする中で日本との違いを実感することができ、貴重な経験となりました。以下、研修の様子を参加者のコメントとともにご紹介します。
普段の授業や事前学習の中で、「この作品は國立故宮博物院に収蔵されています」と何度も聞いてきた場所についに来たんだ、という感動がありました。そして、今まで教科書や写真でしか見ることができなかった象牙彫刻の作品や肉型石、散氏盤などの実物、褚遂良や蘇軾、倪元璐といった著名な書家の真跡をこの目で見ることができ、写真や複製にはない、本物だけが持つ迫力に圧倒されました。
―國立故宮博物院にて―
―雨の九份―
―九份、阿妹茶楼にて―
九份では降りしきる雨の中に提灯の灯りがともっており、「千と千尋の神隠し」のモデルと噂されるような雰囲気を感じることができました。阿妹茶楼でのお茶体験では、百年前の台湾の貴族の気分をおいしいお菓子とともにゆっくりと味わいました。九份の散策ではジブリに関するものを筆頭に多くの雑貨屋があり、歩いていて飽きない場所でした。
―何創時書法藝術基金會雲端博物館にて―
何創時書法藝術基金會雲端博物館では、明時代の有名書家である文徴明や董其昌、張瑞圖、傅山、王鐸、倪元璐などの肉筆の作品を、先生方に解説してもらいながら鑑賞することができ、とても勉強になる時間でした。紙や布の材質や筆の動きなど、教科書や図録などの図版では分かりにくいことも、ガラス越しでなく実際に目で見ることで明瞭に理解することができ、本当に貴重な体験となりました。