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安田女子大学日本文学会・研究発表会で学生が研究発表を行いました

2024.03.04

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2月17日(土)、今年度の「安田女子大学日本文学会 研究発表会」が、本学8号館8303教室で開催されました。

書道学科からは渡邉恵理香さん(学部4年)、王娜婷さん(博士後期課程)の2名が研究発表を行いました。

 

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渡邉恵理香さん「伝後鳥羽天皇筆「拾遺和歌集切」新出断簡に対する一考察」

 

渡邉さんの発表は、「拾遺和歌集」が書写された新出の断簡(古筆切)が、『古筆学大成』所収の既出断簡と同筆であることを証明するとともに、それら一連の古筆切の書写年代はいつ頃か、また、「拾遺和歌集」の伝本系統上にいかに位置づくかについて考察したものです。
詳細な書法分析、テキストの異同分析など、古筆学の手法を応用しながら丁寧に考察を試みた意欲的な研究でした。

 

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王娜婷さん「清末における羅振玉の日清連携に対する認識―漢字統一会と教育巡察を中心に―」

 

清末民国期に来日した羅振玉は、日本への碑版法帖の流入や東西学士との交流など、日本の書道界に大きな影響を及ぼした人物として注目されています。今回の王さんの発表は、羅振玉の活動のうち、特に教育に関するものに焦点を当て、羅振玉の訪日の目的と活動の実態を考察するものでした。

 

このほか4名の発表があり、日本文学、美術史、教育学、書法史など、多様なジャンルの発表が計4時間にわたって行われ、大変充実した会となりました。