

熊野町「筆の日」2025(1) 中高生との共同制作
2025.02.20
伝統工芸品「熊野筆」の産地、安芸郡熊野町では、毎年3月の春分の日を「筆の日」と条例で定め、筆文化の振興のための様々な取り組みが行われます。
本学書道学科は2022年3月の「筆の日」以来、毎年この事業に参加しており、今年で4回目となります。
広報、展示、体験の3つのグループに分かれ、学生が主体的に企画立案に関わって準備を進めています。
2月8日(土)には、「筆の日」に関連した作品展示企画の一環として、熊野町内の中高生との共同作品制作を行いました。
「筆と共に生きる」をキーワードとしたメッセージを、縦4m横8mの大きな布にしたためました。
筆遣いや文字の配置など、みんなで交流しながら協議することで、例年よりも出来のよい作品となりました。
また、今年度の新たな試みとして、幅1m長さ5mの布を用いた前衛書作品を制作しました。
筆に加え、刷毛やモップなども用いて様々な線質を表現するとともに、体の運動を生かした大胆な表現を作品に取り入れました。
普段とは異なる筆の用い方を体験し、筆の可能性の広さを知ることができたのではないかと思います。
これらの作品は3月13日(木)から27日(木)まで、熊野町役場、および筆の里工房で展示されます。