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在学生メッセージ


現代心理学科では、専門科目を「臨床心理学」「社会・対人関係」「発達・教育」「健康科学」「学校保健」という5領域に分類し、心理学の広い領域をカバーする科目を設定しています。 それぞれの学びの先には、その学びの成果を活かした進路が想定されます。5つの領域にわたる科目をバランスよく学びながら、進路に応じた重点の置き方をした学びをすることもできます。 それぞれの夢に向かって学ぶ3人の学生の日常を紹介します。

心理学の学びは、日常生活のいろいろな場面で役立つことを実感しています。

4年生

藤村 彩美さん

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高校生の頃に友人から沢山の相談を受けることがあり、人の心の動きが様々なことに影響されているのを感じました。このことから、めまぐるしく変化する人の心の動きを深く知りたいと思い、心理学を勉強しようと思いました。


心理学を学んだことは、友人との関係だったり、アルバイト時のお客様に対する対応だったり、日常生活の中でとても役立っていると思います。相手の話を聞いた後、「聞いてくれてありがとう」という言葉をかけてもらえると、とても嬉しいです。


現代心理学科の魅力は、学生が穏やかで、みんな仲の良いところです。お蔭で、大学生活がとても楽しいです。


大学で一番頑張ったこととしてすぐに思い浮かぶのは、新入生歓迎オリエンテーションセミナー(オリゼミ)の実行委員長を務めさせていただいたことです。半年もの長い間かけて準備をして、その間大変なこともたくさんありましたが、他の委員と力を合せて乗り越え、本番で新入生のはじけるような笑顔を見ることができた時は、とても大きなやりがいを感じました。実行委員長として、先生方の意見・オリゼミ委員の意見の両方を少しずつ整理しながら新しいオリゼミを作ることに大変さもありましたが、周りの状況をしっかり見て動くことの大切さを学んだ貴重な経験でした。

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江田島での新入生歓迎オリエンテーションセミナーで、いつも力を貸してくれるかけがえのない友だちの一人、荘川さんと。

卒業後は一般企業に就職することが決まっています。自動車関連企業のフロアスタッフの仕事なので、お客様が気持ちよく商品をお選びになられるよう、心のこもった話しかけやわかりやすい説明など、お客様のことを第一に考えた対応に、これまで学んだ心理学を活かせると思っています。

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キャリアセンターの前川さんにはたくさんお世話になりました。エントリーシートの書き方など、細かいところまでていねいにご指導いただいて感謝しています。私が安心するまで説明してくださったり、元気づけてくださり、就活中もいつも前向きになれました。


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「コミュニケーション心理学」は毎回楽しみにしている授業です。この日も、自分のことを正直に相手に伝える「自己開示」と、他者に対して特定の印象を与えるために自分を調整して伝える「自己呈示」の違いについてのお話を聞いて、これまでの自分の体験についていろいろ思いを巡らせる時間になりました。

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勉強するときと遊ぶときのメリハリをつけることも大切にしています。高校生の頃とは違い、自分で自由に時間を使える部分もありますが、勉強にも手を抜かず、でも楽しむときは思いっきり楽しむことを心がけています。授業の合間、大学の「水の広場」の傍で、気持ちのよい風にふかれながら、友だちとおしゃべりする心安らぐひと時です。(2021年取材)

卒業後は大学院に進学して公認心理師の資格を取り、医療や保健分野で働きたいと考えています。

4年生

渡邊 星奈さん

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もともと人に対して興味があったことと、人と関わりに悩んだ経験があったことから、人はどのように考えているのかということに関心を持つようになりました。また、心理学を活かして人を支援する仕事に就きたいという思いがあったため、現代心理学科を選びました。


実際に入学してみて、この学科の魅力は、幅広い勉強ができるというところにあると思います。講義を聞くだけではなく、フィールドワークや実習など体験型の学びも多くあり、知識を深められるだけではなく、様々な人との関わりを持つことができます。心理学を学ぶことで、人に多様性があることを客観的に学ぶことができ、人との違いも受け入れることができるようになったと思います。


また、心理学を学んでいるからなのか、同級生や先輩方が優しく、どんな些細な悩みでも聞いてくれます。また、先生方の持っておられる個性が多様で、どの授業を受けても、先生の個性が見えてとても面白いです。意見を求められる授業もありますが、どのような意見を言っても尊重してくださいます。また、卒業研究で困った時など、友達や先輩、先生方など周囲の人がサポートして下さるため、とても心強いです。


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卒論の題目は、「大学生は一人でいられない?‐チャム・グループの肥大化に着目して‐」に決めました。ゼミでご指導いただいている西まゆみ先生と。


大学生活では、自分が気になる事はなんでも挑戦しようという気持ちを大切にしています。私は大学入学をきっかけに一人暮らしを始めました。はじめてのことだらけで不安が大きかったですが、一人暮らしに慣れてきたことで少し自信がつき、大学内のイベント等の企画運営を担当するキャンパスキャストや、様々なアルバイトを経験するようになりました。キャンパスキャストの活動を通して、みんなで考えたことが実際に形になったり、その企画を皆さんに楽しんでもらえたことがとても嬉しく、大きな刺激になりました。


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外部のフラダンスの講師の方をお呼びして、フラダンスの披露とハワイ諸島についての説明をして頂くという企画も、私たちキャンパスキャストが考えて実現したものです。


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写真部に所属していた時に、展示会に出品した写真です。これは、私の地元である島根の実家近くの海で撮った朝日の写真です。写真は、その時の情景をその場の自分の感情と共に、思い出として残しておくことができる点がとても魅力的だと思います。


大学で一番頑張っていることは、現在取り組んでいる大学院への受験勉強と卒業研究です。卒業後は大学院に進学して公認心理師の資格を取り、医療や保健分野で働きたいと考えています。将来は、地元である島根に貢献できる存在になりたいと考えています。


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学科内で開かれている英語文献講読会では、週一回みんなで勉強する機会があることで勉強のモチベーションを保つことができ、みんなと話できることがとても良い気分転換になっています。

(2021年取材)

心理学を学ぶことで、自分自身のことも回りの人のことも大切にしようという気持ちが強くなりました。

4年生

増田 未悠さん

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私は、昔から人の考えていることや行動に興味があったことと、気持ちを言葉に表すことが苦手な子どもたちにも寄り添った養護教諭になりたいという思いから、心理学の知識をもった養護教諭になることのできる安田女子大学の現代心理学科に入学しました。勉強して経験を積み、自分で気持ちをうまくコントロールできる子どもや、落ち込んでいる友だちに元気になれるような言葉かけができるような子どもを育てることができたらと思っています。


心理学を学んで、相手の行動や仕草から気持ちを推測して、相手の行動の意図を読みとろうとする姿勢が身につきました。心理学的なものの見方・考え方が持てることで、グッと見える世界が広まり、少し大人になった気がします。また、心理学を学ぶことで、自分に対する理解や他人に対する理解が深まり、自分自身のことも、回りの人のことも大切にしようという気持ちが強くなりました。


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保健指導の模擬授業で、先生のご指導を受けながら、歯磨きの方法について授業をしているところです。


この学科には同じように人の心に興味があったり、人と関わることが好きな人が集まっているため、着眼点や考え方が同じことも多く、何気ない毎日の会話が楽しいです。就職先や進路も様々で、お互いにいろんなことを教え合い、励まし合いながらそれぞれの夢に向かって勉強できるところも魅力の一つだと感じています。


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校内の桜があまりにきれいで、仲良しの友だちと写真をとりました。同じものを見てこころを動かし合う友だちがいることは幸せなことだと思います。


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学食で夕飯を食べた後、同じ進路を目指している友だちと部屋が閉まる時間ぎりぎりまで勉強します。共に勉強する友だちは刺激にもなりますし、情報交換の場としても、とても大切な時間です。


課題や勉強に追われてしんどい時もありますが、一週間の目標を立て、それが達成できたら好きなドラマを一話分見るなど、どんなに忙しくても必ず自分の時間を持ち、自分なりにリラックスをするようにしています。時には友だちと、大学内のバーチャルスタディルームを借りて、好きなアイドルのコンサートのDVD を大画面で楽しむこともあります。


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VSR(バーチャルスタディルーム)では、大画面で実物大に近い映像を見ることができるので、実際に近くにいられるような気分になり、とても楽しい時間を過ごしています。


大学生活では勉強だけでなく、ボランティア活動やセミナーなどにできるだけ多く参加するようにしています。実際に経験することで、文字や言葉で覚えていた知識に、いろいろな感情が伴い、エピソード記憶として、より深い理解につながるように感じています。より多くの実践を重ね、将来子どもたちと関わる際に、活かせるようにしたいと思います。

(2021年取材)

卒業生メッセージ

大学時代、友だちとそれぞれの夢について語りながら一緒に過ごした時間は、とても楽しくてかけがえのない時間でした。

三原市立沼田小学校 養護教諭

久保 杏美さん

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私の主な仕事の内容は、保健室来室者対応、手洗い・歯みがきなどの保健指導、保健委員会での活動などです。保健室来室者は、ケガや病気の手当だけでなく、しっかり話を聞くなどして、心のケアも行えるように心がけています。保健指導は大体学期に1度、その時期に合った内容で実施しています。保健委員会では、もっと健康に興味を持ってもらえるような活動(クイズや劇など)を児童と一緒に考えています。


ケガをして泣いていた児童が、手当をすることで笑顔になって教室に帰っていく時など、仕事のやりがいを感じます。「先生、ありがとう」と言われると、私も自然と笑顔になり、「もっと頑張ろう」という気持ちになります。また、児童が学校や家であった出来事などを私に話してくれる時も、信頼されていると感じて、とても嬉しい気持ちになります。仕事では緊張の高まる場面もありますが、そんな時は、周りの先生たちが優しくフォローしてくださるなど、仕事を通して、改めて周囲の人たちと助け合うことの大切さを学びました。


大学時代を振り返って、一番がんばったと思えることは、何と言っても教員採用試験の準備です。高校生の時は勉強することが苦手で、集中力が続きませんでした。ですが、採用試験に向けての勉強では友達と一緒に問題を解くことで、「なんでこの答えになるの?」とか「こっちの答えの方がよくない?」と色々話をしながら行えたので、楽しみながら勉強できました。


仕事をしていて、日々、大学で学んだ心理学が生かされていると感じます。傾聴はとても大事で、トラブルがあった時は、まずは話を聞き、解決策を一緒に考えるという姿勢を大切にしています。また、クライエントとラポール(信頼関係)を築くことの大切さを学んだことも仕事に役立っています。子どもたちに日ごろから笑顔で接し、自分から他愛ない話をするなどして悩みを相談しやすい雰囲気づくりを心がけています。


今振り返って、この学科の良いところをひとつあげるとすると、みんなそれぞれ目標を持っている人が多いことです。みんなが思い描く進路は多様で、それぞれの夢について語りながら、一緒に勉強したり、ご飯を食べたりする時間は、今思い出しても、とても楽しくてかけがえのない時間でした。

(2024年取材)

卒業後に大学時代の友人と、山口県周防大島の嵩山展望台に行った時の写真です。

心理学を学んだことで、柔軟な考え方が身についた気がします。

岩国市役所環境部環境事業課

髙橋 愛恵 さん

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私が、現在行っている主な仕事は、所属課の財務に関わる業務です。例えば何か購入した際には、その支払いをしたり、業者へ依頼した仕事の入札から契約、支払いまでを行ったりしています。他には、ごみの収集の担当部署なので、ごみの分別についての質問の電話対応などもしています。


市民の方からの問い合わせの対応の際に「ありがとう」と言っていただけると、また今後も丁寧に対応できるように心がけようと思いますし、職場の方から言っていただけると、もっとできる事を増やせるように頑張ろうと思えます。


大学時代を振り返って、一番がんばったと思えることは、勉強でしょうか。私は、教職課程を取っていましたが、2年生の頃から公務員試験の勉強もしていたので、授業も含めて、勉強を頑張っていたなと思います。一緒に頑張ってくれる友人がいたので、心が折れてしまいそうな時も、励まし合いながら頑張れました。


大学時代に受けた授業で、一番心に残っている授業は、社会心理学です。社会心理学の授業を受けて、その個人だけではなく、その人の置かれていた環境などにも注目するようになりました。安易に個人を非難しても、問題解決にはならないということを学べたと思っています。


色々な角度から物事を考えられるときに、学んだ心理学が役立っているなと思います。例えば、一見ネガティブなことも、違う視点から見れば、ポジティブに捉えることができたり、私はこう感じているけど、相手は違う感じ方をしているかもしれないと考えたりすることができるようになりました。この柔軟な考え方は、心理学を学んだことで身についた気がします。

(2024年取材)

社会人になってから大学時代の友人とディズニーシーに行った時の写真です。

子ども達や保護者の方を取り巻く環境の変化を受け止め、理解するために、心理学は自分の大きな武器になっています。

社会福祉法人 府中町社会福祉協議会 児童センターバンビーズ職員

小林 葉月さん

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私は児童センターバンビーズで嘱託職員として働いています。児童センターとは0歳~18歳の児童及び保護者が利用できる施設で、子どもと子どもに関わる人たちが元気に活動できるように、人と人とが出会うところです。


児童センターでは、地域にねざした子供達の健全育成と子育て支援の拠点として親しまれる場所となるよう「その子らしさ」を大事にしています。業務内容としては、遊びや体験を通して仲間がつながり、輪が広がって、子供達が心身ともにたくましく心豊かに育ち、主体的な活動ができるように支援をしています。最もやりがいを感じるのは、利用者さんが明るく笑顔になってくれた時です。


私は大学2年の春にカンボジアへ小学校建設のボランティアに行ったのをきっかけに教育の大切さを知り、そこから教員の道を志しました。この勉強の日々があったからこそ、今の仕事についても楽しみながら、努力を続けていけていると思います。


大学時代に学んだ心理学は、現在の仕事において、子供達や保護者の方と話す時に生きていると特に感じます。子供達や保護者の方を取り巻く環境は日々変化しているため、その変化を受け止めながら理解し、信頼関係を築くうえでの話し方や傾聴の方法、そして自分のメンタルを保ちながら仕事をするうえでも心理学は自分の大きな武器になっています。


今振り返ってみて、この学科のよいところは、先生と学生が同じ目線で議論しながら、実験や調査などを通して心理学の学びが実践できるところです。学生は授業の中で仮説、分析方法、考察について考える癖がついており、専門分野の異なる先生方の見方や考えに触れて、多様な立場や心理学の視点で議論ができ、実験や調査等を通して実践的な学びが得られるのが、この学科の良いところだと思います。

(2024年取材)

カンボジアの子ども達と。

お客様のニーズを汲み取り、問題解決に導くという点で、心理学と通ずる仕事だと思います。

株式会社アスペック ソリューションシステム部3課

坪倉 明日香さん

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私の所属する部署では、業務の効率化を支援するシステムの開発を行っています。お客様が抱える課題を解決する「仕組み」を情報技術(IT)を使って実現するために、企画~開発~導入~運用・保守までをワンストップサービスとしてご支援させていただいています。1年目の私の仕事は、主に既存のシステムの改修や機能追加ですが、最近では、1年間の集大成として同期とともに自社内の開発基盤を用いて電子帳簿保存法に関わる社内システムを開発しました。


仕事のやりがいを感じるのはやはり、システムが完成したときです。プログラミングしていてエラーに苦戦したり、意図したとおりに動かずモヤモヤすることも多々ありますが、それを乗り越えたときには大きな喜びを感じます。


「システムエンジニア」と聞くと、心理学とつながらないように思われるかもしれませんが、お客様のニーズを汲み取り、問題解決に導くという点では心理学と通ずるところがあると思います。また、私は新人なのでまだほとんど経験していませんが、お客様との「ヒアリング」の工程では心理学で学んだ「傾聴」が重要になってきます。この工程が不十分であると、その後の全ての工程に大きな影響が出てしまうので、今後経験を積んで自分がヒアリングをする時がきたら心理を学んだことは私の強みになってくれるのではないかと思います。


大学時代を振り返って、一番がんばったと言えるのは卒業論文です。文章量が多いので構成を組むのも中々難しかったですが、テーマを考えるのが一番大変だったような気がします。何を根拠として仮説を立てるのか、その中でどのようにオリジナリティを出すのかというところでかなり悩みました。


大学では、それまでとは違った専門的なことが勉強でき、新しい気づきや価値観を得ることができました。色々な人と出会い、視野が広がり、人として成長できたように感じます。また、進路の幅が広がり、就職までに自分と向き合って将来についてゆっくり考える時間もあったため、大学に進学してよかったと思っています。

(2024年取材)

謝恩会の日に同級生と。

「聴こう」とする態度は、大学時代に自然と身についたように思います

広島市役所 広島市知的障害者更生相談所 心理療法士

藤村 美穂さん

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現在、療育手帳に関わる仕事をしています。療育手帳とは知的障害があると認められた方に交付する手帳で、福祉サービスを受ける際などに利用することができます。年齢によって担当する部署が異なり、18歳未満は児童相談所、18歳以上は知的障害者更生相談所が担当しています。私たち心理職は相談者の方に生活のご様子を教えていただき、心理検査を行って、障害の程度を確認します。


18歳を過ぎてから初めて療育手帳を取得される方もいらっしゃいますが、相談者の方の多くは子ども時代から療育手帳を取得されています。私は現職の前は児童相談所に勤務しており、18歳未満の方の療育手帳取得に関わる業務に携わっていました。その方たちが、大人になられて今現在どんな活躍をされていらっしゃるのか教えていただけるときなど、この仕事をしていてやりがいを感じます。


大学時代に受けた授業で、一番心に残っている授業をあえて1つ挙げるとしたら発達心理学です。私自身、大学入学前から子どもに関わる仕事がしたいと考えていたこともあり、子どもの見る世界を学問的に考えていく授業はとても興味深かったです。子どもと関わる人の中で親や教師などの縦の関係や友人などの横の関係だけでなく、縦でも横でもない"ななめの関係"の存在が子ども達の成長には大切だというお話が心に残っています。


心理職は話を「聴く」ことが主となる仕事です。相手の様子やトーンに合わせてお話を「聴こう」とする態度は、大学時代に自然と身についたように思います。

今は育児休業中ですが、子どもの様子を見ながら、次はどんな風に声をかけたらよいだろうかと考えることも多いので、プライベートでも心理学は活きているように思います。


学科には、優しく魅力的な先生がたがたくさんいらっしゃいました。今でも研修などで先生にお会いする機会があると、どんなお話ができるかなととても楽しみな気持ちになります。

(2023年取材)

子どもたちと一緒に

「まずは相手の話を聴く」ことが重要だということを日々実感しています

周防大島町立大島中学校 養護教諭

白木 伽奈さん

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私はいわゆる小規模校に勤務しています。小規模校では教職員の人数が少ないため、養護教諭の仕事以外の役割も多いです。"役割が多いのは嫌だ"と思う方もいるかもしれませんが、私は逆に"ラッキー"だと思っています。なぜなら、保健室での関わりだけでなく、他の活動を通して、保健室に来室する機会のない生徒とも深く関わる機会が増え、一人ひとりを理解することに繋がるからです。


生徒が悩みを抱えている時には、心理学の講義で学んだ「カウンセリング技法」などを活かして、相談を聴くようにしています。また大学で、「受容・共感をして、相手の気持ちを理解することが大切」ということを学びましたが、すぐにアドバイスをするのではなく、「まずは相手の話を聴く」ことが重要だということを日々実感しています。


最近、こころの不調から保健室に来室する生徒が増える傾向があり、勤務している学校でもケガや体調不良で来室する生徒よりも、悩みから来る体調不良で来室する生徒が多いように感じています。これから養護教諭を目指す方にとって、大学で心理学を学ぶことは新たな強みになると思います。(2023年取材)

大学のいつめんと卒業時に撮った袴姿です!

大学では多様性を尊重する社会に生きる上で大切なことを学びました。

SMBC日興証券株式会社 広島支店法人部法人課

日浦 沙紀さん

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現在、証券会社の営業店で法人のお客さま(地域金融機関・学校法人・地方公共団体・財団法人・社団法人など)に対して、様々な金融商品を用いて資産運用のコンサルティング業務を行っています。債券や株式など資産運用商品のご提案やお預かりしている資産状況のフォローなど、資産管理に役立つサービスを提供しています。


仕事をしていて最もやりがいを感じるのは、お客さまに頼りにしていただいた時です。日頃の情報提供やコミュニケーションの結果としてお客さまと良い関係が構築できていると実感する瞬間は嬉しく感じます。複数の証券会社でお取引しているお客さまが多い中で、必要とされる担当者になりたいですし、付加価値を提供できるように成長し続けたいと思っています。


大学時代の授業で、一番心に残っている授業は、週に1度、クラス全員とチューターの先生で行う「まほろば教養ゼミ」です。クラスのみんなで就職活動に向けた勉強をすることもあれば、クリスマス会や七夕会などイベントを行うこともあり、とても印象に残っている授業です。学園祭への出し物もこの時間に企画し、からあげ屋さんを出店したのも良い思い出です。


大学時代に心理学を学んだことで、ネガティブな事象があった時も、違う角度から考えたり、今見えている部分は側面にすぎないかもしれない・・・と思ったり、俯瞰的になろうと思えたり、心理学で身についた力が日々の生活の中で生かされていると感じています。(2023年取材)

会社の玄関の前に立つと、いつも身が引き締まります。

人の心を学ぶことで、人としての器が少し広がったかなと感じています。

まるか食品㈱ クリーンリフレ事業部

加藤 由羅さん

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まるか食品というと「イカ天」を思い出してくださる方が多いと思いますが、私はクリーンリフレ事業部に所属し、飲食店やホテル、介護施設など様々な会社に除菌水の提案を行っています。基本的にアルコール消毒を使用しておられるお客様が多いので、そちらから弊社の除菌水に切り替えて頂く提案や、追加での除菌対策の提案も行っています。


仕事のやりがいを感じるのはやはり、お客様に契約を頂くときです。何度も足を運んで信頼関係を築いていくなかで、段々と互いが打ち解けていく感じをとても楽しいと感じています。お客様から「加藤さんなら買ってみようかな。何度もきてくれてありがとう」と言っていただけたときは、この仕事をしていてよかったなと感じます。お客様のお話を聞く際に、大学時代に学んだ「受容・傾聴・共感」が役に立っていると感じます。お相手の方が気持ちよく話していただけるように傾聴することで、信頼関係ができていくように思います。


大学時代を振り返って、一番がんばったと思えることは、新入生歓迎オリエンテーションセミナー(オリゼミ)の実行委員としての仕事です。入学したばかりの1年生に大学生活を楽しんでもらえるように半年間という長い時間をかけて準備をしていきます。楽しいことばかりではなく大変なこともありましたが、委員全員「新入生を楽しませる」という目的をもって、一丸となって取り組めたことはとても良い思い出です。当日、新入生の笑顔を見たときは大きなやりがいを感じました。オリゼミを通して、話し合う事の大切さを学べたとともに、周りの状況をみて対応する力を養うことが出来ました。


大学時代を振り返ってみると、本当に多くの方とコミュニケーションを取る場面が多く、価値観を広げることができ、物事を客観的にとらえることが出来るようになったと思います。人の心を学ぶことで、人としての器が少し広がったかなと感じています。(2022年取材)

大学3年生の時に同級生と行った父母ヶ浜で。

大学では、自らの意志で情熱的に取り組みたいと思うことに出逢い、「熱中する気持ち」を感じることができました。

一般財団法人 鳥取県観光事業団

奥田 千晴さん

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私が働いている事業団は、県内9か所に運営施設を有しています。各施設ごとに特色が異なりますが、鳥取県の豊かな自然や特産物、地域の歴史文化などを活かして鳥取県への誘致や観光宣伝、観光振興を行うと同時に、鳥取県の経済発展、地域活性化などへ繋げることを目的としています。現在は、施設内イベントの企画から運営までの全てを担当し、お越しいただいたお客様に楽しんでいただけるような仕掛けづくりを行っています。


観光施設で働いているため、全国各地から海外まで幅広いお客様をお出迎えします。まだ見ぬお客様に喜んでいただくためにはどんなことをすればいいのかを考え、発想を巡らせている時が一番大変だと感じますが、苦労して準備した分、うまくいった時の充実感はひと際です。周囲の方々の助けを得ながら、その時できる最高のおもてなしのために日々努力、勉強を重ねています。


大学時代に受けた授業で、一番心に残っている授業は、「心理学概論」です。この講義では、記憶や脳の働きなど、行動の裏に隠れている心のメカニズムなどについて学ぶことができます。これらは日常生活に密接に関係しており、自分自身を知るためにも、他人と円滑な関係性を築くためにも、多くの場面で役立ちます。また、物事を多角的に見るための考え方を養う時間でもあり、現在、仕事を進める上で柔軟な考え方を求められる場面も多く、今に繋がる学びも多くありました。


大学では、自らの意志で情熱的に取り組みたいと思うことに出逢い、「熱中する気持ち」を感じることができました。心理学科の学生も先生方も、個性が際立っていた印象です。みながお互いを尊重し合い、とても暖かな雰囲気で日々勉学に励むことができる環境です。勉強面においても比較的自由度が高く、自分の意志で選択できることも多いため自分の様々な可能性を感じることのできた大学生活でした。(2022年取材)

地域の魅力を発信するための広報で、鳥取県観光親善大使の方と一緒に「とっとり花回廊」のコスモス畑での撮影に参加しました。

生徒たちの元気な姿を見ると、私も元気をもらえます

広島なぎさ中学校・高等学校 養護教諭

松浦 花奈さん

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仕事のやりがいを感じるのは、生徒たちの笑顔を見た時です。生徒たちの元気な姿を見ると、私も元気をもらえます。私も養護教諭として成長して、生徒たちがさらに学校が楽しいと思えるような環境を作るお手伝いができればと思います。


心理学の授業では、「傾聴」がとにかく大事だということを学びました。授業の中で何度も演習したことで、「どのような聴き方が、相手が気持ちよく話せることにつながるか」ということがだんだんとわかってきたように思います。傾聴力は学校現場でもとても大切だと思います。まずていねいに話を聴くことで生徒との信頼関係が深まり、よりよい問題解決に繋がるように思います。


また、心理学の統計の授業で学んだデータの集計・分析のスキルは、学校現場での毎日の仕事にとても役にたっています。現在、生徒たちを対象とした「睡眠調査」を実施していますが、そういった調査の実施、分析にも、大学での学びがとても役立っていると感じています。


入学したときは将来に向けての明確な夢があったわけではなく、ただ、「心理学を学んでから社会に出たい」と思っていましたが、現代心理学科で4年間学んだことで、自分の可能性がはっきりしてきたように感じています。安田女子大学での4年間がなければ養護教諭という仕事に就いていなかったかもしれないと思っています。(2022年取材)

大学2年の夏休みに学科の友人と韓国旅行に行きました。

心理学を学んだお蔭で、膨大なデータを扱う際にも苦手意識を持たずに取り組めます。

島根県国民健康保険団体連合会 事業課 保健事業係

平野 栄里奈さん

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現在私は、市町村が実施する特定健康診査に関わる支援をする仕事をしています。特定健康診査とは40~74歳の人が対象で、メタボリックシンドロームに着目して行われる健康診査です。国民健康保険に加入している方が特定健康診査を受けるための環境整備を市町村と協力しながら取り組んでいます。また、システムを用いてデータを集計し、市町村ごとの課題を把握したうえで、どうすれば受診率が向上するのか上司や市町村と話し合って対策を考えます。


市町村が実施する健康づくりのイベントで測定コーナーを担当した際に、参加者から「健康状態を自分の目で確認できて良かった」「もう少し運動量を増やそうかな」などの声を伺い、健康に過ごそうとするきっかけ作りの機会を提供できたと感じてとてもうれしかったです。これからも多くの場面で、幅広い年代の健康づくりのお手伝いをして、少しでも島根県のみなさまのお役にたてればと思っています。


大学時代の授業で心に残っている授業のひとつである社会心理学では、心理学が日常生活に密接に関わっていることを実感しました。当たり前に思われる行動や多数派の意見に対して別の視点から見ると、今まで見えなかった側面が見えて新たな発見に繋がり、物事をより深く考えることができるようになったと思います。


また、心理学の授業や卒業研究で統計的分析のやり方を学んだことから(社会調査士の資格も取得しました)、現在、仕事で膨大なデータを扱う際にも苦手意識を持たずに取り組めています。結果をまとめる際には、どうすれば誰にでも読み取れるグラフになるか工夫するよう心掛けています。また、どうすれば健診に足を運んでもらえるかなど、新しい事業内容について上司と話し合う時にも、心理学で学んだ、あらゆる視点から物事を考える姿勢が活きているように思います。上司から、「柔軟な発想」と褒めていただいた時は、とてもうれしかったです。(2022年取材)

卒業の日、学内の「まほろばの標」の前で同級生と一緒に。

「心」をベースに物事を考える機会が多かった大学生活で得たものが、今の私の財産です。

株式会社マリモホールディングス 経営管理本部 人事部

尾津 なつきさん

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現在は、新卒採用をメインに、大学卒業後の就業経験のない学生さんを対象に採用活動を担当しています。マリモを受けてくださる学生さんを対象に面接や面談を実施したり、会社を知っていただくための就活イベントに参加し、採用広報等も行っています。


仕事のやりがいを感じる時は、自分が研修を担当した新入社員の活躍を耳にする時や、就職活動を終えた学生からマリモへの入社の決め手が人事担当者だと言われた時、そして、それを聞いて上司が喜んでくれた時、人事のお仕事を通して会社やグループ会社の社員の役に立てたと思った時、そして、社員や就活生から感謝の言葉をかけていただいた時など、数えきれません。


人事部の仕事は、部署名の通り人と密接に関わる部署なので業務では社内あるいは社外の方と密にコミュニケーションを取りながら仕事をしています。コミュニケーションをする際に、相手の立場になって考え、行動をすること。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、大学で「心」をベースに物事を考える機会が多かったからこそ一番意識して取り組んでいることです。相手の方々と円滑にコミュニケーションを取ることで、仕事がスムーズに進んでいるなと実感することが多いです。


心理学の学びを通して、自分のモチベーションや内面を見つめなおすことができるようになっただけでなく、相手の思っていることを理解しようとする姿勢が自然と身についたことが、この学科で得た一番大きな財産だと思っています。(2021年取材)

「1年に1度ある社内イベントにて、先輩や同期との写真です!」

心理学を学ぶことで、物事に対して適切な距離感で、冷静な判断ができるようになった気がします。

株式会社中電工 業務本部 総務部

掲野 ひかるさん

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現在、主に、社員へ貸与している通信機器の契約・管理を担当しています。当社では携帯電話とスマートフォン、モバイルルーターで、合わせて約3,500台契約しています。


私が担当している仕事はこれまで紙面でのやりとりが多く、手間も時間もかかっていました。これらを効率よく行えるように電子システムへ移行し、より使いやすいように他部署の方と協力しながら、システム構築や保守を行っています。これで社員の方々が少しでも仕事を簡単、かつスピーディーに行えるようになると思うと、やりがいを感じます。 


大学で心理学を学んでよかったなと思うところは、客観的に物事を見つめ、自分の行動を分析することができるので、反省を次に生かしやすい考え方が身についているところだと思います。感情移入をしすぎず、物事と適切な距離感をとって冷静に判断できたとき、大学時代の学びが生きていると感じます。


今振り返ると、心理学の学びを通して、先生も学生も俯瞰で物事を見て、かつ多角的な視点を持っている人が多かったので、相談をすると自分にはないアドバイスをもらえたり、よく励まされたりしていたなと思います。また、傾聴する姿勢が身についている友人が周りに多くいて、いつも自分が受け入れてもらえているという安心感があったように思います。(2021年取材)

卒業旅行で友人たちとグアムに行きました。今でも定期的に連絡を取り合っています。

一番大切なことは、「いかに相手のことを理解できるか」だと感じています。

東京海上日動火災保険株式会社

武田 佳織さん

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現在、カーディーラーさん(代理店)に対して、保険部門の成長・発展に向けたご支援をさせていただく仕事をしております。具体的には、代理店さんの本社・店舗に対する支援策のご提案や保険商品の勉強会・ミーティングを通して、日々のサポートを行っています。


より多くのお客様へ保険商品を届けるために何が出来るのかを考え、代理店さんと一体となってお客様に安心をお届けするために取組み、成果が得られたときにとてもやりがいを感じます。


仕事をする上で大切なことは、相手の方に心から納得していただくということだと思っています。何かを提案する際、まずは相手を受け入れないと話を聞いていただけません。もちろん相手に話をわかりやすく伝えることも大切ですが、最も重要なことはいかに相手のことを理解できるかであり、大学時代にカウンセリングの基本姿勢として学んだ「受容・傾聴・共感」が生かされていると感じています。


大学時代を振り返ると、周りの仲間に恵まれ、先生方に親身に学習面や進路の相談に乗っていただいたことを思い出します。大学でたくさんの仲間や先生に出会い、社会人になる前に心理学を学ぶことが出来て本当に良かったです。社会に出てから必ず、この経験を仕事や対人関係において生かすことが出来るということを今実感しています。(2021年取材)

卒業式の日に同級生と一緒に。

やればやるほど難しく、その分やりがいや自分の成長を感じられる仕事です。

島根あさひ社会復帰促進センター(SSJ株式会社)
社会復帰支援員

中川 嘉子さん

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官民協働の刑務所で心理士として働いています。受刑者の方たちが、自分の犯した罪と向き合い、再犯せず社会復帰できるよう、面接や教育プログラムなどを行い、一緒に考えていきます。なぜ罪を犯すに至ったか、その背景には家族や学校、環境、その人自身の性格や考え方など、たくさんの要素が絡んでいますが、彼らの人生に触れていく際に、大学や大学院で学んできた、様々な心理学の知識が生かされています。自分の犯した罪と向き合うことはとても難しいですが、彼らがお互いに話し合い、関わり合いながら、少しずつ向き合えるようになっていくとき、この仕事をやっていてよかったなと感じられます。


心理士は、やればやるほど難しさが出てきて、その分、やりがいや自分の成長を感じられる、本当に面白い仕事だと思います。これからももっともっと勉強して、犯罪によって傷つく人を少しでも減らしていけるよう、努力していきたいです。(2020年取材)

大学4年間、ラクロス部に所属していました。

心理学を学んだ事は、心理士として働く上だけでなく、生きていく上でとても役立っています。

社会福祉法人 広島新生学園(児童心理治療施設)

江副 基子さん

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私は、児童心理治療施設で、子ども達を対象に心理療法や心理検査を行なっています。子ども達と信頼関係を築きながら、子ども達の成長を見守る事ができる、とてもやりがいのある仕事だと思います。


大学では、心理学の基本的な部分をしっかり教えていただけたので、今でも仕事で迷った際に、授業を思い出して基本に立ち戻ることもあります。特に、大学時代、現場で働いている心理士の先生が実際の経験をお話してくださる授業があったのですが、現場での立ち振る舞いや心理士としての心構えなども教えていただけて、心理士を目指す上では欠かせない授業だったと思います。


また、この仕事をしていく中で、1人では絶対に乗り越えられなかった事も多くありますが、そのような時には、大学時代の仲間や先生の支えで乗り越えることができたなと思うことも多いです。今でも一緒に勉強会を行い、互いに意見交換や相談し合ったりしています。


安田女子大学で心理学を学んだ事は、心理士として働く上だけでなく、生きていく上でもとても助けになっているような気がします。(2020年取材)

大学時代には、心理職が働く現場を知るために、学校現場など様々な場所のボランティアや実習に参加し、そこで様々な人に出会い、その人達から様々な事を学ぶ事が出来ました。

子育てが終わってからの学びが、今の仕事につながっています。

広島市スクールカウンセラー
広島市心理相談員(乳幼児健診)

宮野 孝子さん

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現在、広島市のスクールカウンセラーとして、中学校1校と小学校3校に勤務しています。子どもの健全な発達・成長を支援することを目的として、子どもたちの授業の様子を観察、担任とのコンサルテーション、保護者面談、子ども当事者との面談などが主な仕事です。


娘2人の子育てが終了する頃に、第二の人生の過ごし方を考えるようになり、TV番組で「臨床心理士」という仕事があることを知り、その仕事に魅力を感じ、大学に進学して院に進み、是非資格を取りたいと思いました。


50歳を過ぎて学ぶ不安は、果たして若い人についていけるだろうかという思いでした。1年の前期試験でその真価が問われる訳ですが、長く学ぶことから遠ざかっていたので、暗記しなければいけない科目に一番手こずりました。親子以上の年の差がありながら、仲間として受け入れてくれた心優しい同級生たちに守られ、また、多くの先生方からも励ましの言葉をかけて頂きました。大学4年間は学ぶことの楽しさばかりで苦労と思ったことは何もなく、あっという間でした。その後大学院に進学しましたが、大学院では複数の社会人の同期も増えて、同じ目標に向かって精進できたのではと思います。


学校生活における子どもたちの問題・課題は多岐にわたっており、全てのことに精通することが求められています。日々の学びが欠かせません。また、机上で学ぶことだけではなく、経験を積むことの大切さを感じています。(2018年取材)

大学の謝恩会で同級生たちと一緒のなつかしい写真です。いまでもつき合いは続いています。

大学で学んだ心理学は、常に私の考え方の基礎になっています。

井野口病院リハビリテーション科

下石 佳美さん

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現在、言語聴覚士として働いています。言語や発声・発語、聴覚、認知などの機能が損なわれておこるコミュニケーション障害や、食べたり飲み込んだりする過程に困難を伴う摂食・嚥下障害などのリハビリを行っています。言語聴覚士になって間もないのですが、患者様が心を開いて下さった時や、徐々に症状の改善が見られたことで喜んで下さる時にやりがいを感じます。そして、もっと患者様のために勉強しないといけないなと、気合が入ります。


現在の職場では、脳の損傷により今まで出来ていたことが突然出来なくなったことや、長い入院生活などにより不安を抱えた方が大勢います。常に傾聴すると共に、気持ちを受け止め、共感することで患者様の気持ちに寄り添うように心がけています。


私は大学を卒業後、6年間一般の会社で働き、心機一転、他県の専門学校で2年間学び、言語聴覚士の国家試験を受けました。国家試験の問題の中で心理学の割合は大きく、生涯心理、臨床心理、発達心理、心理測定法などを再び学びましたが、特に、言語聴覚療法の根本の一つに「条件づけ」があるため、大学時代に学んだ「学習心理学」が自分の強みになりました。私は特に具体的な進路も描かずに大学に進学したのですが、大学で学んだことでいろいろな選択肢が見えてきたと思います。 (2017年取材)

卒論発表会の後、仲良しメンバーと一緒に。

心理学は、人の心に寄り添うことを学べる、素敵な学問だと思います。

株式会社広島銀行 庚午支店 営業係

村上 雅子さん

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主に銀行の窓口でお客さまと接する仕事をしています。受付する内容は口座への入金出金、振込や公共料金のお支払い、口座開設、相続のご相談など様々です。また窓口業務だけでなく現金の管理や、他の担当者が手続きした内容が決まりに沿って正しく手続きされているかを確認する検印という作業もあります。法改正やそれに伴って銀行の手続き方法等が変わる場合、係全員で内容を正しく理解し、正確に処理できるよう勉強会を行い、フォローすることも仕事のひとつです。


常にお客さまのご要望を把握し、スピード感を持って正確な手続きを行うことを心掛けていますが、お客さまから「ありがとう」というお言葉をいただくと、窓口担当者として嬉しくやりがいを感じます。


銀行の窓口にはたくさんのお客さまが来店されます。口座の入出金から相続や資産運用のご相談まで、来店の理由は多岐に渡ります。お客さまが何を求めていらっしゃるのか、不安に思われていることは何か、お客さまの心に寄り添い、お客さまのお気持ち、ご希望をきちんと理解し、それにお応えすることでお客さまとの信頼関係が生まれます。心理学は、人の心に寄り添うことを学べる、素敵な学問だと思います。(2017年取材)

大学時代、お友達との旅行でディズニーシーに行った時の思い出の一枚です。

「ありがとう」の言葉に元気をもらいます。

広島県警察(広島南警察署:地域課)

坪根 沙樹さん

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あらゆる事件事故から、県民の「安全・安心」を守るため、24時間体制で地域に密着した活動を行なっています。交番での仕事は、パトロールや、事件、事故の対応を行なっています。


一般市民の方々と関わる時、自分が当たり前だと思っている仕事でも「ありがとう」「助かりました」と言っていただくと、私でも人の役に立てたのだなと感じ、やりがいを感じます。


大学時代には2年間、新入生歓迎会オリエンテーションセミナーのサブリーダーとリーダーを務めました。一人一人がいろいろな視点でいろいろな考え方をもって1つの行事を作り上げていく中では衝突もあり、みんなが同じ方向を向いて進んでいくことの難しさを学んだ貴重な経験でした。


警察官は、いかなる人ともコミュニケーションをとれるということが基本となる仕事だと思います。大学で学んだ心理学を活かして、相手の立場に寄り添う姿勢を大切にしていきたいと思います。(2017年取材)

大学時代の友人とのたくさんの思い出は私の大切な宝物です。

一生の思い出となる結婚式のお手伝いができる幸せな仕事です。

株式会社プリンスホテル 営業部ブライダル

二井 琴美さん

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わたしは現在ホテルでウエディングプランナーとして働いています。仕事では、招待状のデザイン選びのお打ち合わせから配席決め、商品の発注など、ご結婚式の4ヶ月前から新郎新婦さまと一緒に準備を進めていきます。


結婚式を担当したお客様に「ありがとう、このホテルで結婚式を挙げてよかった」「二井さんが担当でよかった」と言ってもらえると、とてもやりがいを感じます。お子さまが生まれてからわざわざ会いに来てくださった時はとても嬉しかったです。


この仕事では、お客さまがどんな結婚式を望んでおられるのかというのを見極めることが最も大切なことだと思います。以前 マリッジブルーになったお客さまが何も決められなくなってしまった時、大学で学んだカウセリングの考え方を思い出して、なるべく答えを急かさない、答えが出るまで待つということを心がけました。無事結婚式が終わって、新婦さま、お母さまから親身にいつも話を聞いてくれてありがとうと言われ、心理学を学んでいてよかったと思いました。(2017年取材)

大学時代は、友人と旅行に行ったり、文化祭でダンスを披露したり、とても充実していました。

今も高校時代から抱き続けている夢の途中にいます。

広島県立三原特別支援学校教諭

原野 明日香さん

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「子どもの気持ちに寄り添える教師になる」この夢をかなえる為、安田女子大学の心理学科へ入学しました。心理学科では、様々な心理学的見地から、子どもを多角的に「みる」ことを学びました。また、教育実習を通して、授業を計画、実践することの奥深さを知りました。この経験が、教育分野における研究を志すきっかけとなり、大学院に進学しました。


安田で学んだ6年間が、現在の仕事の礎となっています。日々の授業づくりにおいては、子どもの様子や反応を振り返り、先生方と協議し、積極的にアイデアを出し、より一層良い授業をつくるために努力しています。


これからも子どもの心に寄り添い、そして、子どもが活き活きとする授業づくりを目指して、頑張りたいと思っています。(2017年取材)

子どもたちが活き活きとする授業づくりを目指しています。

大学は、気づかなかった自分の可能性を広げてくれる場所でした。

株式会社フロムページ ソリューション部 マーケティング室

金谷 悠子さん

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全国の大学・短期大学の受験生を対象に調査を実施する仕事をしています。今年の受験生が入学する大学をどのように決めたのかを調査して、次の受験生に大学・短期大学の選び方を参考にしてもらえるよう結果をまとめています。また、受験生がどのような情報を必要としているのかを大学・短期大学の方に報告することで、より良い情報発信を行うための参考資料としていただいています。


アンケート分析は根気のいる仕事ですが、調査結果を受けてお客様である大学の方に共感、納得いただいた時や、のちに大きな契約につながった時は頑張ってよかったなと思います。


アンケートは数字が大半を占めますが、私は受験生の自由記述のコメントも大切にしています。なぜそのように答えたのか、コメントからその理由を汲み取るのに心理学が活きていると思います。(2017年取材)

仕事では、主な業務に加えて社内プロジェクトに参加するなど、幅広い業務を限られた時間の中で対応することが求められています。

その人に寄り添った支援ができることを目指して今も勉強中です。

社会福祉法人 広島県社会福祉協議会 福祉人材課
広島県社会福祉人材育成センター

住吉 歩美さん

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私の部署は福祉関係の仕事の求人を扱うハローワークのようなところです。福祉や介護の仕事に就きたいと考えている人の就職相談を受けています。本人の就職活動に対する不安や悩みを聞きながら、希望に合う職場に就職できるよう一緒に考えながら進めていきます。採用担当者と施設見学・面接の日程調整を行い、求職者が就職活動を円滑に進められるように支援をしています。また、高校や大学で福祉・介護の仕事の理解を深めるためのセミナーの調整・実施も行っています。担当していた求職者が採用され、就職された時はとてもやりがいを感じます。


心理学を学んで、その人がどうしてそのような言動をとったのかを考えてみるようになりました。相談に来られる方の中には、不安や悩みを直接話されない方もいらっしゃいます。相手の態度や動作からもメッセージを汲み取って、その方に寄り添った支援を考えるときに、心理学を学んでよかったと感じています。(2017年取材)

大学時代はアルバイトやボランティア活動を通して様々な人の価値観に接することができ、学ぶことが多かったです。