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卒業研究紹介 ~池田智子研究室~

2023.10.31

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DVやデートDVなど、親しい間柄での暴力行為は社会的な問題であり、暴力行為の要因として、職業、収入、愛着不安、道徳性など、さまざまな要因が考えられています。

 

藤本果音さん(4年生)は、恋人支配行動(暴力・束縛)の要因として自尊感情と見捨てられ不安(「相手に見捨てられるのではないか」という不安)に注目し、恋人支配行動の取りやすさ、取られやすさとの関連を調べました。

 

調査の結果、自尊感情が低いと見捨てられ不安が高いこと、また、見捨てられ不安が高いと、相手から恋人支配行動を取られやすく、また相手に取りやすいことも分かりました。

 

藤本さんは、「人間の支配行動の要因となるものは何なのか気になっていたので、自分の関心のあることを卒業研究で調べることができてよかったです。見捨てられ不安が恋人支配行動の取られやすさだけでなく、取りやすさにも影響するという興味深い結果に焦点を当てて、これから考察を深めていきたいです。」と言っています。

 

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「卒業研究は私にとって2年間のゼミの集大成であり、心理学を学んだ証の一つです。大変なこともありますが、興味のあることを調べることができて充実感を感じています。」


 

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「先生に個別相談中です。池田ゼミに入って2年、自分の研究について2人で遠慮なく思ったことを話せる、そんな楽しい時間でもあります。」


 

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ゼミの中間発表での様子です。「いつものゼミのメンバー以外の方からも意見をいただいて、とても勉強になりました。」