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卒業研究紹介~生塩詞子研究室~

2022.07.04

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人間はなぜ「嘘」をつくのでしょうか。

生塩詞子研究室の亀本さんは「嘘をついてはいけない」という人もいれば「嘘をつくことも時には必要だ」という人もいる、そんな認識の違いはなぜ生まれるのかについて疑問を持ち、「メンタライゼーションと援助規範意識が噓の認識に及ぼす影響について─性差・世代差に注目して─」というテーマで卒業研究を行いました。

メンタライゼーションとは、自己と他者の心の状態を推測する能力のことです。

亀本さんの研究の結果、青年期に比べ、成人期・中年期にある人は、嘘をつくことは良くないと考えていることが示唆されました。また女性においては相手の心情を理解する能力である「対他的メンタライゼーション」が、「人間関係を維持する嘘は必要だ」という認識や、利害が発生しない嘘に対する寛容な態度を形成しているということが示唆されました。

亀本さんは卒業研究を完成させ、現在は大学院に進学して、公認心理師を目指して勉強中です。

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「大学院に進み、心理学についてより深く学べていることが嬉しいです。」

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院生研究室の同級生たちとは、心理学はもちろん、さまざまな情報交換ができてとても勉強になります。