

高校で文化心理学のお話をしました
2015.07.27
心理学科の橋本博文講師(社会心理学・文化心理学)が、県外の高校で、専門の文化心理学についてお話させていただきました。たとえば、誰かの感情を表情から判断しようとするときに、東アジア文化の人たちはその当人の表情だけではなく、当人のまわりにいる人たちの表情を判断の材料にしようとします。それに対して、欧米の文化を生きる人たちは、当人の表情のみから感情を判断しようとする傾向があるといわれています。こうした、心のはたらきの文化差を示すいくつかの研究を踏まえて、どうして文化差が生まれるのかを一緒に考えました。
人間の行動を広く扱う心理学にはいろいろな分野があります。高校生のみなさんには、「文化心理学」という分野自体も耳新しいものだったかもしれませんが、みなさんとても熱心に聞いてくださいました。心理学科はこれからも、心理学の魅力を学外のたくさんの方々にもお伝えできればと願っています。