

実験プログラムを作ってみよう~「心理学課題演習Ⅱ」~
2021.11.29
「心理学課題演習Ⅰ・Ⅱ」(2年生対象)は現代心理学科の3名の教員が担当する科目です。学生たちは各教員が担当する時間に、それぞれ全く違った心理学のアプローチの方法を学びます。
齋藤大輔先生(神経・生理心理学)の担当時間には、自分たちで実験のプログラムを作ってデータを取り、分析する方法までを学びます。齋藤先生は、「今回の演習では、自分たちで考えた心理学の実験を行います。そのときに、PsychoPyという実験刺激作成ソフトを使ってプログラミングを行っていきます。これを使うと、刺激をランダマイズしたり、繰り返し提示したり、反応時間を精密に計測することがとても簡単にできますので、今後の実習や卒業研究などに有効に活用することができますよ」と言われます。
授業を受けた学生からは、「キーを押すまでの反応時間を計測できるようにする箇所など少し難しい作業もありましたが、授業外に先生の研究室に伺って教えていただいたり、友だち同士で教え合ったり、とても充実していました」「実験の準備から分析までをはじめて自分でやって達成感がありました」といった声が聞かれています。
こういった自分でプログラムを扱うスキルは、心理学の研究だけでなく、社会に出てからも大いに役立つスキルだと、現代心理学科は考えています。
自分が作ったプログラムがちゃんと走るとうれしくなります。
齋藤先生が机をまわって、それぞれの学生の疑問にていねいに答えてくださいます。
心理学の実験でよく使われる「心的回転」課題を作っています。回転角度の異なる2つの文字が同じ文字かどうかを判断する、キー押しまでの時間を計測します。まずは、うまく120度に回転した「P」という字が呈示できて一安心です。