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リモートタスクで「自分を社会にデビューさせるための企画書」

2020.06.11

  • 学科紹介

現代心理学科では、本学の「まほろば教養ゼミ」(1~4年生対象)の柱のひとつである「自分を知る」ためのタスクとして、心理学を活かしたいくつかの課題を作成しています。

6月から大学は対面授業が開始されましたが、オンライン授業の期間中も、チューターが代わる代わる自分のことをしっかり考えてもらうためのさまざまな課題を出しました。そのひとつに山本文枝先生が担当された「自分を社会にデビューさせるための企画書」作りがありました。「自分に対する問い」に関する講義を視聴した後、各自で企画書作りを行いました。生塩詞子先生(臨床心理学)は、「就職活動について、現実的に考え始める3年生のチューターをしているため、将来を見据えながら自分と向き合って自己理解を深めるいい機会になると思いました。具体的な会社(職業領域)を想定し、どう自分が貢献できるか考える欄もあるため、実際に就職活動する際の自己アピールの材料にもなると思い、企画書づくりをしてもらいました。みんな真剣に企画書を書いてくれました」と言われます。

企画書作りに挑戦した3年生嶋田さんの感想です。

「自分の将来に対して、なんとなく、こんな所で働いてみたいなぁという理想は漠然と頭の中にありました。働きたい仕事や会社をどのように理解しているから自分はその環境で働いてみたいと思っているのかを考えることは少なかったように思います。今回の企画書を通して、私は改めて自分自身の中の自分と向き合うことが出来、将来に対してどのような理想を持っているのか、また、どのように社会に貢献できる働き方をしたいのかを考える時間を持てました。自分自身についてだけでなく、自分が将来働きたい理想の会社・社会についても考えることが出来たと思います。このことを軸にこれからの就職活動、自分の人生の進む道を考えていければ良いなと感じました。
また、自粛生活といった状況の中で将来について考えると不安も出てきました。しかし、自分が働きたいと思っている環境というのは、こういう状況を乗り越えた先に更に開けるものだと強く感じる事が出来たので、今の世界の動きを見ながら、時間がある今こそ、将来について考えたいと思っています。ある程度自分の好きなように時間を使える今現在の家での過ごし方として、この企画書を考える時間というのは、とても有意義な時間になりました。完全に元の生活に戻れたわけではない今の時間を大切に、この企画書を元に更に自分や将来について充分な時間を取り、考えていこうと思います。」

  • genshin20200611_01.jpg家で企画書作りに励む3年生です