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国際観光ビジネス学科の学びの紹介 ③ビジネス・観光編

2020.07.17

  • 学科紹介

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みなさん、こんにちは。
オープンキャンパスが、7月18日、19日に本学にて開催される予定です。国際観光ビジネス学科の学科ガイダンスにも、是非、お越しください。お待ちしております。

国際観光学科の学科紹介・第3回目は、星田先生の③ビジネス・観光編をお届けします。



高校生の皆さん、こんにちは

皆さん、コロナウイルスで授業や部活動など通常の生活が制限され、不自由な思いをされていると思います。そして、今世界中の人々がコロナに苦しんでいます。世界でも感染者数が多いアメリカ、大統領が対策に消極的で感染者が増大するブラジル、39歳の女性首相のリーダーシップで収束に向かったニュージーランドなど様々な国の状況が報道されます。平常時以上に、海外の報道を目にするのではないでしょうか。皆さん自身も大変だと思いますが、こうした時、気になった国の歴史や文化を調べてみてはいかがでしょう。今日は、歴史や文化を学ぶことは、ビジネスをする上でも大切である、という話をします。

私は昨年の3月まで企業におり、いくつかのプロジェクトで海外の方達と仕事をする機会に恵まれました。複数の国の政府や企業とともに行うイベントで、中東のレバノン大使館とちょっとしたトラブルがあり、急きょお詫びに向かいました。大使はご機嫌斜めです。お詫びの言葉とともに、私は部分的に記憶していたレバノンの歴史の話をしました。

レバノンは人口6百万人で兵庫県を少し大きくしたくらいの中東の小さな国ですが、古代には地中海の一大勢力だったフェニキア人の末裔の国です。フェニキア人は、北アフリカに紀元前にカルタゴという植民都市を築いて、古代ローマ帝国と覇権争いをしました。そのような前振りをして、フェニキア人の活躍の歴史を教えて欲しいと切り出したのです。
大使の口元が緩み始めました。レバノンが小国だからと軽く扱われたと思っていた。そのように、我が国について、関心を持ち理解してくれるのは嬉しい。レバノン人は、優れた商人としてヨーロッパ、アフリカや南米の各地でネットワークを作っているなどと、レバノン人の歴史を話し始めたのです。また隣国との戦争や微妙な外交の話もしてくれました。今は日本政府から指名手配の身となった、日産自動車の元社長のカルロスゴーン氏も、フランスやブラジルレバノン人です。
私も日本の明治維新の成功や太平洋戦争の惨禍を話しました。ご機嫌になった大使と1時間ほど話し込み、イベントも無事進めることができました。古代ローマの歴史を読んでいる時に調べたまめ知識が役に立ったのです。


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私達が、日本の歴史や文化に対して誇りやある種の痛みを感じるように、各国の人が同様の感情を持っています。そのような人々が大切にしている歴史や文化の一片に対する知識があることで、人間関係が広がり、ビジネスをはじめとする様々な関わり合いが深くなります。

英語などの言語とともに、世界の国々の歴史や文化を学ぶことは、ビジネスを進めていくうえで不可欠です。そして、お互いの歴史や文化に対する理解を深めることで、懐が深い関係、より住みやすい社会が築いていけると思います。

皆さんも安田の国際観光ビジネス学科で学んで、世界と日本を結ぶ可能性を広げませんか?



これまで、国際観光ビジネス学科の3つの学びの領域「国際コミュニケーション」「人間・異文化理解」「ビジネス・観光」についてご紹介いたしました。7月18日・19日に本学で開催されるオープンキャンパスでは、今回お話しいただいた先生方によるミニ授業が学科ガイダンス内で行われます。また、学科ガイダンスだけでなく、学科展示会場でも、本学科の様々な分野の教員が紹介を行っております。疑問や質問などにもお答えしています。
みなさまのご来場を、心よりお待ち申し上げます。ぜひ、お越しください。