

広島県警察本部に見学に行ってきました
2023.12.27
12月7日「公共経営学概論Ⅱ」の授業の一環として、1年生24名が広島県警察本部別館基町庁舎の見学に行ってきました。この見学実習では、地域社会を支えるさまざまな機関を訪問し、職員の皆さんから実際の業務について直接お話を伺うことで「働くことの意義・やりがい」を自分なりに見つめ直すことを目的に学科開設当初より継続実施しています。
前半は、2班に分かれて施設見学からスタート。
まず「交通管制センター」では、リアルタイムで収集されているさまざまな交通情報が中央表示板とモニターテレビに映し出され、県内各地の交通状況を即時に知ることができます。県内各地に設置されている車両感知器のお陰で、どこで渋滞が起こっているかがわかり、主要交差点に取り付けられたテレビカメラによって、離れていても交通状況が確認できます。説明をお聞きしている間にも事故情報が入り、臨場感がありました。こうして収集された情報はVICS対応のカーナビゲーションや交通情報版に送られたり、ラジオでドライバーに伝えられたりしています。
次に見学させていただいたのは「自動車警ら隊」。
納車したばかりの新しいパトカーに乗車させていただき、実際にサイレンを鳴らす体験は思わず手が震えました。そして、事故・事件といった万が一に備えてどのような装備が車載されているのかを一つひとつ丁寧に教えていただきました。警ら隊に配属されるためには、運転技術もさることながら、厳しい訓練を積まなければならないこと、そして何より制服の上から身に付けている約2㎏の対刃防護衣(防刃ベスト)が重く、これを付けて全速力で走る警察官の体力に圧倒されました。
後半は、そのような誇り高い仕事に就くためには、どのような試験を突破する必要があるのか、警察学校ではどのような訓練を積むのかといった具体的なお話をお聞きしました。
また、見学させていただいた交通部門・地域部門の他にも刑事部門、生活安全部門、警備部門、総務・警務部門など県民の安全・安心を守る大切な業務がいくつもあり、改めて私たちの穏やかな日常がこうした方々によって支えられていることを実感できました。
今回の講話では、警察官・警察事務という二つの立場から、警察の仕事にやりがいを感じ、家庭やプライベートも充実させながら女性としてどのようにキャリア形成を図っていけるのか、そのための環境や支援制度なども教えていただきました。
警察の仕事に興味関心があっても実際に本部を訪れ、現職の方々から直接話を伺う機会は滅多にありません。熱心なご講話だけでなく普段入れないような場所の見学までさせていただき、1年生の夢がまたひとつ広がりました。