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本の紹介:国際都市、広島で「公」の仕事に携わるなら、宗教にも深い理解を!

2020.10.29

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皆さんは、「宗教」について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。

何かの宗教を熱心に信仰しておられる方もいると思いますが、大半の人にとっては、あまり関心がない分野かもしれません。習慣として、初詣やお墓参りをする、そしてクリスマスを祝う、といったことがあっても、特定の信仰を持っていると自覚している人は少ないと思います。
しかし、海外では必ずしもそうではありません。海外の多くの地域では、宗教は人間にとって「必要不可欠のもの」と認識されています。したがって、宗教オンチでは、世界の動きを見誤ってしまうかもしれません。また、グローバル化の進展で、日本社会もこれから大きく変わっていくことが予想されます。異なる信仰を持つ人々が共存していかなくてはなりません。
ここで紹介する書籍『国家と宗教』(保坂俊司著、光文社新書)は、キリスト教、イスラーム、仏教、神道といった宗教が、政治とどのように関わってきたかを解きほぐす良書です。この本を読めば、宗教がいかに多様で、かつ重要であるか気づくことができるでしょう。
広島は、多くの外国人が訪れる国際都市です。海外からの移住者も今後ますます増えていくでしょう。公の仕事に携わろうとする皆さんは、宗教の多様性を理解し、尊重していく必要があります。宗教の多様性、そして宗教と政治の関係を理解する上で、本書は大いに参考となると思います。ぜひ、この本を手にとってみてください。

公共経営学科 新美貴英

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