

広島市×安田女子大学公共経営学科主催による「フライング交流会」を実施しました
2025.02.28
2月15日、学生と企業が「働く魅力」について気軽に話し合う交流会を広島県男女共同参画財団(おりづるタワー10階・エソール広島)で開催しました。
これは、「ザ・広島ブランド」認定事業者を含む地元企業の魅力を若者・女性目線で掘り起こし、学生が主体となる交流会を通して地元企業の認知度向上と若者の地域への愛着形成を図ることを目的に産官学連携で取り組む初めてのプロジェクトです。
【産】▽うどん店のちから(中区)▽新庄みそ(西区)▽部品試作の呉匠(江田島市)▽木製ドアメーカーのユダ木工(廿日市市)▽食品製造のデリカウイング(廿日市市)の5社、動画制作指導は結movie(中区)
【官】広島市 経済観光局 産業振興部 商業振興課
【学】安田女子大学 現代ビジネス学部 公共経営学科2年生12名・1年生5名(当日スタッフ2名)
学生たちは5つのチームに分かれて担当企業を訪問し、経営者や社員の皆さんに入社の動機や働くうえで大切にしていることなどについてインタビューを重ねてきました。交流会の前半は、その過程で感じた魅力ポイントをもとに学生が撮影・編集した「オリジナル企業PR動画」を初披露しました。
後半は、「労働環境、社員数、給料、福利厚生」といった外側から見える指標だけではなく、企業のミッションやビジョン、ブランド価値、地域社会との接点、組織内での仕事の進め方など、実際に社員の方々が感じている固有の魅力や地元企業で働くやりがいについて学生と交流しました。
交流会には、市内の高校生、大学1~3年生を中心に17名の方々に参加していただき、その様子はTSSおよびNHKで放映されました。
https://www.tss-tv.co.jp/tssnews/000027607.html |
https://www3.nhk.or.jp/lnews/hiroshima/20250215/4000028525.html |
参加者からは、「どの企業のPR動画もそれぞれの社風に合わせて作られていて、とてもよかった。個人的には呉匠さんの動画が本物のCMで流れていても違和感なかったし、鉄がしゃべるという斬新なアイデアがよかった」、「動画だけでなく、新庄みそさんやユダ木工さんでは、会場を巻き込んだり小道具を使ったり、あらゆる方法で魅力を伝えようとしている姿が非常に良かった」という声が寄せられました。
また、担当した学生からは、次のような感想や抱負が聞かれました。
・企業担当者との距離が近いことで、話しやすい場となり、和やかな雰囲気づくりにつながっていた。パンフレットやホームページからでは見えない、社長や社員さんの人柄や雰囲気、実際に働いている方々の生の声を聞くことができたことが参考になった。
・これまで企業の方と話す機会がなく、交流によって様々な考え方や接し方を学ぶことができた。何事もポジティブに考え、課題をどう乗り越えるかを考えることが大切であり、失敗を恐れないことが大事だというお話が印象的だった。
・普段私たちが見ている動画は、多くの試行錯誤から生まれているんだと実感した。自分がしたいことと視聴者にわかりやすく伝えることは同じとは限らず、著作権に気を配ったり、音声と字幕のバランスを考えたりなど初めて知る大変さがたくさんあったが、それと同時に担当企業様に気に入っていただき、来場者の方々からもお褒めの言葉をいただくことで達成感を感じることができた。
・このプロジェクトに参加して、広島には素敵な企業がまだまだたくさんあると実感した。特に、広島という地域や環境、広島に住む人のことを大切に考えた経営をされているところに魅力を感じた。
・もっと若者を呼び込むためにも、このプロジェクト専用のSNSアカウントを開設し、完成した各社の動画を投稿するなどして、より多くの人の目に止まるようにしたい。また、来年は安田の学生だけでなく、他大学の学生のプレゼンも聞くことができたら、よりたくさんの若者の考え方を知ることができ、多角的な視点を持つことができるのではないかと感じた。
企業訪問でのインタビュー、動画撮影・編集作業には想像以上に時間がかかり、大変な苦労がありましたが、最後までやり遂げられたのは、学生の意欲の高さ、粘り強さのみならず、快くインタビューに応じてくださり、撮影に全面的に協力してくださった企業の皆様のお陰です。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。今回のはじめの一歩が波紋となり、地元企業と学生との輪を少しずつ広げていくことができたら幸いです。