

公共経営学科 授業紹介『卒業研究I』 山本克司ゼミ
2022.05.26
公共経営学科では、3年次より『卒業研究I』(通称「ゼミ」)が始まります。公共経営学科には、どのような「ゼミ」があり、それぞれのゼミでどのような取り組みを行っているのかを紹介していこうと考えています。
ゼミ紹介その1 山本克司ゼミ(別名:カッシーゼミ)
私たちのゼミは4名です。全員公務員志望です。地方公務員、裁判所職員、警察など希望職種は様々です。
まず、ゼミの目標は、一緒に楽しく勉強して自分たちの目標を達成することです。大学はアカデミックに学問を研究する場です。また、学問の修得により自己研鑽する場です。それゆえに、単なる受験対策ゼミではなく、対話(法学ではソクラテス方式と言います)やプレゼンテーションを通して「学んだ知識を生きる力」にすることを目指しています。
今年度学習する科目は、「日本国憲法」。憲法の論点や判例を理論的に原理・原則から学習しています。また、知識を確認するために公務員試験の過去問題を解きながら、公務員試験の受験勉強に役立てています
法学の学習は、単に条文を覚えることではありません。法の制定された「趣旨」を理解しながら、現実の問題にどのように解釈して当てはめるかを考える「リーガル・マインド」を養成することにあります。この学習は一朝一夕に身につくものではありません。何度も何度も質疑と応答を繰り返し、身につくものです。私たちのゼミでは、単に公務員合格を目指すだけでなく、将来公務員として、また社会人として必要なリーガル・マインドの養成を目指しています。
また、古(いにしえ)より「同じ釜の飯を食う」という諺があります。より良き人間関係を構築するためには、一緒に食事をすることが大切だという教えです。ゼミはお互いの人格を理解することが大切です。それゆえに、新型コロナウイルス対策を十分に行ったうえで一緒にランチをともにする「ランチゼミ」も企画しています。
最後に、担当教員は、憲法学(人権論)と社会福祉の学際領域(複数の学問分野が重なる学問領域)である「権利擁護」を専門分野としています。特に、認知症高齢者の人権や権利をまもる研究をしています。ゼミを通して、高齢者虐待防止、成年後見制度、認知症家族の支援などの社会的課題に興味を抱き、公務員としての職業を通して社会に貢献して欲しいと思っています。