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第7回中国地域女性ビジネスプランコンテストSOERU「特別賞」を受賞

2024.02.21

  • 学生活動

このたび「第7回2023年度中国地域女性ビジネスプランコンテストSOERU」において、公共経営学科3年の地域活性化ゼミが「特別賞」を受賞しました。

 

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このコンテストは、中国経済産業局の協力のもと一般社団法人中国地域ニュービジネス協議会、一般社団法人中国経済連合会、株式会社日本政策投資銀行、独立行政法人中小企業基盤整備機構中国本部が主催。中国地域5県での女性起業家の成長支援と潜在的起業家の発掘、地域の女性起業家と支援者との出会いの場の提供を目的に開催され、今回で7回目となります。30件の応募の中から女性起業家に交じり、学生では初となるファイナリストに選ばれました。

※SOERU(ソエルにはビジネスに+αの付加価値を添える、必要なサポートを添えるとの意味が込められています)

 

テーマは「人にも環境にもやさしい『Old/Newな紙布(しふ)』をもっと身近に」。
先輩たちが江田島ブランドである紙布工場の見学・製作体験を通して、その特長を生かし現代ニーズに適した商品として提案した「紙布スリーブプロジェクト」を引き継ぎ、一年間かけて製品化まで発展させた取組が評価されました。

 

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吸放湿性・通気性が高く、軽くて丈夫な天然素材として流通してきた「紙布」と現代ニーズにマッチした「スリーブ」とをコラボさせた古くて新しい(OLD/NEW)商品を普及させることで、①紙布が再びスポットライトを浴び、その価値が次世代に語り継がれていくこと、②繰り返し使用できる「マイ・スリーブ」を普及させることで環境への配慮の第一歩とすることが目標です。

 

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10月から全員で申請書を分担執筆。背景とする地域課題の分析に始まり、ターゲットや市場規模、顧客メリット・デメリット、販売方法やPR、起業を想定したワークライフバランスの実現に至るまで、多様な側面からビジネスプランを立案してきました。

 

商品開発の知識や経験がまったくなかった私たちの力強い味方となってくれたのは、連携企業である「ZANPUP(ザンプアップ)」の末宗千登世(すえむね・ちとせ)代表です。30年近くアパレル業界に携わった経験をもとに広島で起業され、「廃棄される布を価値ある製品にアップサイクル」をコンセプトにサスティナブルなものづくりの仕組みを発信。本コンテストでは優秀賞(一般社団法人中国地域ニュービジネス協議会長賞)を受賞されました。

 

※詳細はこちらを参照

 

今回、末宗社長にブランディングから製造・販売までのトータルサポートを受け、ゼミの時間以外にも何度も特別レクチャーを実施していただきました。そのお陰で書類審査、二次面談審査を通過。そして2月1日に行われた最終プレゼンテーション審査に臨みました。

 

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プレゼン時間は僅か6分。限られた時間内で活動の意義や流れ、目標とするゴールを論理的に伝える技術はもちろんですが、質疑応答では審査員の方々から鋭い質問がいくつも飛び、その意図を明確に解釈したうえで簡潔明瞭に応答する技術を鍛えていく必要性も実感しました。

 

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●リーダーの谷崎桃花さん(写真左)のコメント

「特別賞に選ばれて大変光栄です。商品開発、マーケティングの知識がゼロからのスタートで、ペルソナに沿った軸を最後までぶらさずにやり遂げることに苦労しました。一生懸命取り組んだ紙布プロジェクトがこのような形で実を結び、貴重な経験となったと同時に自信に繋がりました」

 

●リーダーの氏家菜桜さん(写真右)のコメント

「今回のコンテストではビジネスの視点から真剣に商品開発していくことが求められました。私たちが商品開発を通してお客様に伝えたい想いと、お客様のニーズをマッチさせ続けることの難しさに戸惑いました。しかし、幅広い知識を吸収することで私自身の成長に繋がり、貴重な経験ができました。結果として「特別賞」をいただけて大変嬉しく思います」

 

3月5日には、広島国際会議場にて表彰式・各受賞者のプレゼンテーションによる発表会が開催されます。当日は多くの支援者の皆様と直接やりとりできる展示ブースも設営します。ぜひ引き続き応援をよろしくお願いします。