

花たより~牡丹の花が満開です~
2022.05.02
いま、薬用植物園の牡丹がきれいな花を咲かせています。牡丹の「牡」はオス、「丹」は「赤」を意味するとのことで、いかにも大輪の赤い花はその名を示しているようです。5月初旬からは、開花時期が少し遅い芍薬の花も色合いを添えます。牡丹は、日本薬局方に「ボタンピ(牡丹皮)」として収載されている生薬で、主に婦人用漢方製剤に用いられます。根皮が薬用部位で、成分としてはペオノール含量の規定があります。写真は、4月25日に教養科目「身近な天然物化学-植物からの贈物-(大塚英昭教授)」で行われた植物観察会でのスナップです。ニチニチソウの大きな鉢植えとこれから伸びてホップがからまるであろうアーケードに迎えられ、多くの受講生が教員からの丁寧な説明を聞いていました。夏に向けて多くの薬用植物が生長・開花時期を迎えます。
抗腫瘍成分を含むニチニチソウの花のお出迎え
牡丹の咲き誇る園内での説明会