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マダガスカル探検調査 第五報 ムラマンガ植物調査・採集記録

2017.07.01

  • 学科コラム

7月1日、今日から採集です。

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左より:稲垣先生、Mr. Edmond(ガイド)、Dr. Liva、Dr. Marrino(植物学者)、Dr.Stephan(植物学者)、川上先生、大塚先生



7時に車でホテルを出発し、ガイドさんをピックアップして採集地に向かいます。
車で走ること約2時間、採集の許可を取るため村長さんの集落を訪ねましたが、あいにく留守とのこと。
仕方なく事後承諾を取り付けることにして、採集に向かいます。

ガイドさんを先頭に徒歩で林道を入っていき、あらかじめリストアップしておいたマダガスカル固有植物を探します。
目的の植物を見つけたら、長い長い高枝バサミで枝の一部を落としていきます。
落ちてきた枝からみんなで協力して葉を切り離して袋に詰めたら、植物名を記載し、GPSでの採集地の確認をして完了です。
この作業を6種の植物について行いました。 さらに、林道から密林に分け入り、道無き道を進みながら植物を探すこと約1時間、1種の対象植物を見つけました。

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    採集植物のチェック

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    枝と葉の仕分け作業

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    採集地の位置確認

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    密林探検隊


採集植物を車に運んで軽食&ミネラルウォーターのランチブレイク。
すでに採集開始から5時間が経過していました。

昼食後、再度村長さんを訪ねて採取許可をいただきました。
実際の交渉はDr. Stephan、リバ先生を中心にマダガスカル語で行われたので、何を話しているのかさっぱりわかりません。
そこそこ激しい口調なので、許可前に勝手に採集して怒られているのかと推察していたのですが、後で聞くとたいへん好意的だったらしく「ここの植物が薬として人のために役立つのならすばらしいことだ」とご理解いただけていたようです。

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    採集許可承認(左端が村長さん)

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    集落の親子


その後、車で移動し、また採集です。
今度は薮こぎしながら山道を30分進み、2種の対象植物を見つけました。

乾期のはずなのに時々小雨の降る中、採集を終えて車にたどり着いたのは18時前、あたりは真っ暗になっていました。

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本日の予定終了!


ガイドさんを自宅まで送り、ホテルに着いたのが20時半、食事の提供が21時までとのことで急いでレストランで夕食です。
ゼブ牛のグリルにマダガスカルビールがよく合います。
(ちなみに前菜、メイン、デザート+ビールで50,000Ar:約2,000円、ホテルのレストランでこの価格は嬉しい!)

心地よい疲労感とともに、ぐっすり就寝できそうです。

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    ゼブ牛のグリル&パスタ

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    ラクダのようなコブが特徴のゼブ牛