

クロマトグラフィー科学会において薬学部教員が奨励賞を受賞しました
2022.11.15
薬学部薬学科・分析化学分野の川畑公平助教が、2022年度クロマトグラフィー科学会奨励賞を受賞し、11月3日~5日開催された第33回クロマトグラフィー科学会(北里大学薬学部・白金キャンパス)において、授賞式並びに受賞講演が行われました(一般公演はオンライン)。対象となった研究業績のタイトルは「医薬品の光安定性評価と光安定化法の開発」です。服用での利便性から、医療現場で広く用いられる処方医薬品の一包化包装や、錠剤粉末化といった剤型変更における医薬品の光安定性を評価し、情報の乏しかった医薬品の光分解性、LC-MS/MSによる光分解物の構造同定、加えてこれらの毒性についての知見を明らかにしました。さらに光分解を防ぐ手法として簡便な添加物法に着目し、ポリフェノール添加が光不安定医薬品の光安定化に極めて有効であることを見出すなど、多くの新たな知見が報告されています。また、本学会ではアゼルニジピン錠の剤型変更での光安定性評価研究およびアスコルビン酸製剤・飲料品の光安定性評価研究(学生)の2件もポスター発表(いずれもオンライン)されました。今後の川畑助教の研究および分析化学分野の一層の研究の進展が期待されます。