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物理化学分野の研究成果がFEBS Journalに掲載されました

2019.12.24

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本学薬学科 物理化学分野(的場准教授)による研究成果「Cyclization mechanism catalyzed by an ATP‐grasp enzyme essential for D-cycloserine biosynthesis」が、Federation of European Biochemical Societiesの刊行誌「FEBS Journal」に掲載されました。(https://febs.onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/febs.15163
環状構造を持つ抗生物質であるD-サイクロセリン (D-CS) は、肺への移行性が高いことと、既存の抗生物質に耐性を示す結核菌に有効であることから、結核の二次選択薬として使用されています。本論文では、D-CSの生合成に関与するDcsG酵素の立体構造を解明し、基質を環状化してD-CSを生成する反応の触媒機構を明らかにしました。環状構造を持つペプチドはエキソ型ペプチド分解酵素に対して耐性を持つため、今回得られた知見に基づいて、より安定な生理活性ペプチドを創製できるものと期待されます。なお、本研究は広島大学との共同研究成果でもあります。

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