

保育内容総論Ⅱ ペープサートの模擬保育
2024.10.09
保育者を目指す学生にとって保育実技はとても重要です。子ども達の前で披露するのは、手遊び、絵本の読み聞かせ、パネルシアター、エプロンシアタ―、パペット、紙芝居など様々なものがあります。
その中で、子ども達にも簡単に作れて人気があるのがペープサートです。
ペープサートとは、画用紙と割りばしなどを使って手作りすることができる紙の人形劇のことです。紙の表と裏に異なる絵を描いて貼り合わせ、その間に割りばしを挟み、手で操作しながら表現豊かに演じることが特徴です。ペープサートは、紙人形劇を表す英語「paper puppet theatre」を簡略化した造語だといわれています。
授業ではペープサートの作り方、演じ方、お話の脚本の作り方を学んだ後、保育指導案を作成して、模擬保育の演習となります。
子どもの目の高さを意識するとペープサートの持ち方や先生自身もペープサートのお話の一部であることを体感的に学ぶことができます。
ペープサートを演じる保育者の手は二本しかありませんので、ペープサートを立てる台を作ったりと複数の登場人物がいる場合の工夫も大切です。
ペープサートの模擬保育の後はグループに分かれて保育カンファレンスを行います。作成した指導案をもとに模擬保育を行うことで、良かった保育者の配慮等に気づくことができます。
幼児教育学科になった際も大学での学びのなかで保育実践と繋がる模擬保育を積極的に演習に取り入れる予定です。
文責 西川ひろ子