

教育実習Ⅱ事前指導 -実習教生長による実習準備活動―
2024.09.03
9月3日火曜日から、安田学園内にある二つの幼稚園(安田幼稚園と安田幼稚園安東園舎)に教育実習Ⅱとして実習が始まります。
実習期間は11日間。この実習の事前準備として実習事前指導があります。実習指導担当者から実習の目的、実習日誌の書き方、子どもとのかかわり方など様々なことを学びます。実習準備を実習生が主体的に進めていくために、実習には教生長制度があります。役割としては、それぞれの幼稚園で実習全体の連絡や相談をまとめることです。実習教生長と副教生長は実習生より6名が選抜されます。実習教生長は、実習生を代表して実習園に事前訪問し、実習園から実習準備などについて連絡を受けたり、実習期間の行事予定や実習施設の概要なども教えていただきます。その内容を「実習のしおり」にまとめ、他の実習生に報告するのが教生長報告会です。
安田幼稚園や安東園舎における教育実習Ⅱはそれぞれ20名を超えての実習です。そのため、一度に実習生が訪問となると園への負担も大きいため、代表が報告担当の役割を果たします。
今年度は、7月11日に行われました。教生長と副教生長が協力して作成した「実習のしおり」を片手に、実習生からの質問や相談に答える中で、曖昧だった理解が深まり、実習生相互の信頼感や親しみやすさも高まります。教員である実習担当者には、「こんな小さなことは聞きにくい」と遠慮してしまうことも、同級生だからこそ何でも質問ができるようです。
教生長となった学生は、責任感を感じているようですが、それ以上に友人から信頼されているという思いが実習への意欲を高めているようでした。
実習のしおりを通して、他の実習生からの質問対応は、教生長だけが回答するのではなく、副教生長と相談したり、確認して伝えます。リーダー同士の支え合う体験は、実習だけでなく、保育現場へ就職した際にも活かされていきます。
実習は学生にとって、とても楽しみなことであると同時に緊張感も伴います。だからこそ、事前にこのような取り組みを行うことでお互いを支え合い、安心感を持って実習に臨めると感じています。
幼児教育学科においても、お互いに支え合い、学び合う教生長の取組は継続される予定です。
文責 西川ひろ子