

前回保育実習Ⅰ参加者報告会
2024.07.30
保育実習には、3年生で参加する「保育実習Ⅰ」と4年生で参加する「保育実習Ⅱ」、「保育実習Ⅲ」があります。保育実習Ⅰは、3年生にとって初めての保育所での実習です。2年生の時には学園内にある安田小学校や安田幼稚園などに実習に行きましたが、学外での長期間の実習は今回が初めてです。
ここで一番頼りになるのは、やはり先輩です。昨年度、保育実習Ⅰに参加した4年生が「前回保育実習Ⅰ参加者報告会」の中で、情報伝達を行ったり、実習に不安な3年生の相談に乗る機会を設けています。
5人程度の小グループに分かれて、140名が「前回保育実習Ⅰ参加者報告会」に参加しました。4年生は昨年度の実習日誌を持参しての参加です。
4年生にとって、「前回保育実習Ⅰ参加者報告会」は、実習の事後指導となります。自分の学びを振り返り、自己課題を言語化し、まとめ、人に伝えていくことで自分の次の目標や行動を決めていくことができます。
一方、3年生にとっては、実習に向かう事前指導なのですが、教職員には質問しにくい内容や、不安な気持ちに寄り添ってもらえる機会にもなります。
グループは同じ実習園に行く実習生同士を基本とした5人程度のグループです。最初に4年生から実習の前、実習中、実習後のそれぞれのポイントや取り組むべきことが伝達されます。次に3年生から、質問や相談が寄せられます。最後に4年生から「これだけは」という内容が再度伝えられます。
今回の時間は、いつもの少し緊張の表情がある実習指導の時間とは異なり、ありのままの表情で素直に話しあえる時間となったようです。
飲み物をいただき、リラックスした雰囲気の中で4年生と3年生は、交流の時間を過ごしました。
重要なことに加え、失敗した話も後輩のために一生懸命伝えてくれる4年生の姿に、不安げな3年生は笑顔になっていました。
この取り組みは、現在、児童教育学科幼保コースの全ての実習で取り入れています。来年度からの幼児教育学科での実習においても、継続して実施される予定です。
文責 西川ひろ子