

第65回中・四国保育学生研究大会での研究発表
2024.12.06
2024年12月1日、広島女学院大学を会場に第65回中・四国保育学生研究大会が開催されました。安田女子大学、児童教育学科幼保コースから、研究発表である「研究発表Ⅰ」に1グループ、安田女子短期大学保育科から、実技発表である「研究発表Ⅱ」に1グループが参加、発表をいたしました。
この日の参加は、中国・四国地方にある保育士養成校36校、参加学生数は600名以上でした。中・四国保育学生大会は、中・四国にある保育士養成校にとって一番大きな大会で、学生同士が交流を深める場でもあり、また、他校の実技や研究発表を拝見できる貴重な機会です。そのような意味でも、この学生大会を楽しみにしている学生はたくさんいます。当日、研究発表を行う学生は、緊張も疲れも多少あったようですが、最後まで笑顔で積極的に参加していました。
児童教育学科の研究発表は、「子育て支援イベントへのボランティア参加による学生の学び-1年生と4年生との比較を中心に-」で、その発表概要は、子育て支援イベント「子育て応援団すこやか」に参加した安田女子大学の1年生と4年生に「子育て支援イベントへのボランティア参加による学生の学びに関するアンケート調査」の結果分析でした。調査結果は、1年生と4年生のボランティアを通しての学びを比較すると、1年生は子どもと関わる機会がなかったので、イベントを通して実際の子どもの姿を学んでいる一方、4年生は今までの実習や子どもと関わった経験があるので、その学びを活かした言葉がけを実践してみようという気持ちで参加していたことが明らかとなりました。
保育科の発表は、「誰もが自分なりに楽しめる参加型の活動を含む劇づくりの検討-ボディーパーカッションを取り入れて-」で、その実技発表とともに、総合考察として、「保育者が様々な活動の選択肢を用意すること、視覚的教材を工夫すること、リズムをとりやすく工夫すること」の3つの視点を提案しました。
参加した学生からは、「他大学の発表や先輩方の発表を通してたくさんの学びを得ることができました。今回の経験を活かせるようこれからも頑張っていきたいと思います」と感想が寄せられました。幼児教育学科となった際にも、他大学との交流の場を大切にし、学生の保育職への意欲や保育の学びの向上に尽力していきたいと思います。
児童教育学科の「子育て支援イベントへのボランティア参加による学生の学び-1年生と4年生との比較を中心に-」について、講評を担当してくださった宇部フロンティア短期大学部の重村美穂先生より、「養成教員からも大変興味深い研究であった。1年生の模倣による学びと4年生の対応経験による学びをどのように連携していくかを深めていただきたい」と助言を頂きました。
保育科の研究発表「誰もが自分なりに楽しめる参加型の活動を含む劇づくりの検討-ボディーパーカッションを取り入れて-」は、躍動的で表情も豊かな発表に会場が魅了されていたようです。
文責 西川ひろ子