「柔しく剛く」。心を強く持ち、現場に応じて柔軟に対応していく。
子どもたちが自信をもって成長していけるよう精一杯支援していきたい。
広島赤十字・原爆病院医療社会事業部 総合相談支援センター勤務 臨床心理士
文学研究科教育学専攻臨床心理学コース 2008年3月修了
向井 啓子さん
主に小児科病棟で白血病をはじめとする血液疾患児とご家族の心理的支援をしています。大学院では、気になることはそのままにせず、先生に質問したり、書物で調べたり、納得できるように行動しました。臨床心理実習の他にも自発的に小児科でボランティアをするなど、現場での経験も積み、臨床心理士への理解を深めることを心掛けました。当院では私が初めての臨床心理士であるため、何をするにも前例がなく不安でした。しかし、次第にゆとりが生まれて、自分一人で抱え込まず、円滑に治療ができるよう医療チームのみなさんと患者さんやご家族の思いを共有することが大事だと感じられるようになりました。今後も、患者さんとそのご家族の「ありがとう」の笑顔を励みに、安田の学園訓"柔しく剛く"のごとく、心を強く持ちながら、柔軟に対応して、子どもたちが自信をもって成長していけるように支援していきたいです。また、今年度は小児科だけではなくさまざまな依頼に対応していくことになるため、これからも日々勉強をしていきたいと思います。
(2014年取材)