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内田誠一教授が中国語で講演を行いました

2024.09.13

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日本文学科で中国文学と中国文化の授業を担当し、卒業研究ゼミも担当している内田誠一教授が、北京師範大学教育学部から要請を受け、7月2日の晩にZOOMで教育学部の先生と学生に向けて中国語で講演を行いました。演題は「日本で中国古典詩歌を教える」でした。内田教授は1999年に北京師範大学から文学博士号を授与されています。

 

講演では、まず日本の漢学の伝統に衰退をもたらした三度の歴史的受難について解説。この受難による漢詩漢文の危機的情況の中で、独創的教育を実践していることを報告しました。内田教授は漢詩の創作を大学の授業に取り入れ、学生たちが漢詩を作ってコンクールに応募し、優秀な成績を収めています。また漢詩に親しませるため、漢詩短冊を翻刻することも授業に取り入れておられます。日本固有の「短冊」を中国の人たちに紹介するため、和歌・漢詩短冊が貼られた金屏風を背景に講義したことは、日本文化を強く印象づける結果となりました。

 

コメンテーターの北京師範大学教育歴史与文化研究院院長孫邦華教授と教育学部周慧梅教授、学生から質問や高評が寄せられ、内田教授が回答と謝意を述べ、最後に広島大学で博士号を取得した司会の劉幸副教授が全体の総括を行ない、講演は終了しました。
ポスターとあわせて紹介します。

 

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