

「言葉さがしの旅」の実地調査に行ってきました
2023.10.17
日本文学科では『まほろば文学選集 第3輯』の刊行に向けて準備を進めています。夏休みを利用して文学碑を巡ってきました。様々な文学にゆかりのある地を対象とする中で、今回は比治山にある2つの文学碑を調査してきました。豊かな自然に囲まれた比治山にスカイウォークを利用して登ると、9月初旬にも関わらず太陽がじりじりと照り付け、蝉の声が鳴り響いていました。ここでは正岡子規(まさおか・しき)句碑と大木惇夫(おおき・あつお)詩碑の調査を行いました。
正岡子規句碑を調査。刻まれていた句は、
「鶯の 口のさきなり 三萬戸」
明治28年に子規が日清戦争の従軍記者をつとめていた時の句だそうです。
大木惇夫詩碑の前でのショット。ここに刻まれていた詩は
「日の暮れて夜明けまで美はしやヒロシマは灯しびの海なるか はた星の遊ぶ地か」
広島の街を一望できる比治山の展望台。
晴れていて、とてもきれいな景色でした。
調査のあと、比治山公園を訪れ、現代美術館に行ってきました。
コレクション展だけでなく、ニューヨークを中心に活動する世界的に有名な写真家、アルフレド・ジャー展も同時に開催されていました。
時間を忘れて楽しむことができました。
今回の比治山探訪では、文学碑の調査に加えて、美術館で様々な作品を鑑賞することができ、1日を通して藝術と触れ合うという、とても充実した経験となりました。
今後も積極的に藝術と関わる機会を設けるとともに、「言葉さがしの旅 まほろば文学選集 第3輯」の刊行に向けて努めていきます。