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日本文学科講座「漱石を読み直す」を福山で開催します

2014.11.10

  • 学科イベント

毎年ご好評をいただいて日本文学科講座を、今年も福山で開催します。ぜひお越しください。

 漱石を読み直す
漱石は、世代を超えた現代の日本人にとって、最も馴染み深い作家と言っても過言ではありません。今回は、誰でも一度は読んだことがある著名な作品を二つ取りあげ、漱石をあらためて読み直してみることの面白さを感じていただきます。漱石作品に登場する人物と、描かれた時代、そして、小説家漱石自身についての新たな発見へと皆さまを誘います。

●日時・講座内容

◇第1回
平成26年12月6日(土)13:30~15:30(質疑応答 15:10~15:30)
「三四郎」における女性たちと恋愛 藤村 猛 教授
漱石の「三四郎」は、主人公の三四郎の成長記としても、恋愛小説としても読むことができます。が、主人公の消極性もあってか、ヒロインの美禰子との恋愛はうまくいきません。彼女は三四郎の目には、「謎の女」として映ります。彼女が何を思い、行動したのかを、作品に即して考えてみたいと思います。それは、他の女性たちや男性たち、そして、明治という『時代』や漱石自身を考えることでもあります。

◇第2回
平成26年12月13日(土)13:30~15:30(質疑応答 15:10~15:30)
「我が輩は猫である」とは何であったか 吉目木 晴彦 教授
「吾輩は猫である」は滑稽小説と受け取られる場合も少なくありませんが、ヨーロッパで生まれた近代リアリズム小説の本質的特徴を、日本語で精確に再現してみせた希有な例です。夏目漱石の才能は近代小説の何を取り込み、それをどう成し遂げたのか。他の作家たちと何が違ったのか。猛威をふるった日本流自然主義小説との大きな距離と、漱石の文学的孤立について、お話ししたいと思います。

●会場 ふくやま文学館 研修室(福山市丸之内1-9-9)
※JR福山駅北口から西北へ徒歩8分
●開場時間  13:10
●対象  一般の方・大学生・高校生
●募集人数  40名(先着順 定員になり次第締め切らせていただきます)
●受講料  一般の方:各回500円 大学生・高校生:無料
●申し込み方法 ハガキに①~⑤を明記し、下記申し込み先へ郵送してください。
①郵便番号 ②住所 ③氏名(ふりがな)④電話番号 ⑤参加日
※ 1枚のハガキで複数名申し込み可。ただし、①~⑤は全員分記入してください。
●申し込み締切 11月28日(金)必着
●申し込み先 安田女子大学文学部 日本文学科事務室 公開講座係
  〒731-0153 広島市安佐南区安東6-13-1
●問い合わせ 電話082-878-9172 (日本文学科事務室直通)
※個人情報の取り扱いについて:個人情報については、この講座の目的以外には使用しません。