

学生の作品紹介(建築設計課題③)
2024.12.09
設計製図の授業(生活デザイン学科建築デザインコース)における優秀作品を紹介します。テーマは「平和公園のカフェ」です。
■遺す/上山萌々香(生活デザイン学科建築デザインコース2年生)
学生コメント
「遺す」とは何かの価値あるモノやコトに対して、価値の一部でも損ねる事なく、その「全て」を次の代に引き継ぐことです。文字通り、戦争・原爆の記憶を一片も欠けることなく正しく後世へ遺して欲しいという想いを込めて1Fから3Fにかけて記憶の破片が合致するようなイメージで設計しました。このカフェには2F部分に図書スペースがあり戦争・原爆についての資料を自分の好きな席に持って行きゆっくりと読むことができます。
■つながる/兼清詩織(生活デザイン学科建築デザインコース2年生)
学生コメント
平和公園は多種多様な人々が各々の価値観を持って来園する。その様を多様な円で表現した。円形は、「始まりと終わりのない形」「永遠」などの意味を持ち、角のない形であるため、「円満」などの意味を持つ。よって私はこの作品に、「角のない丸い関係が永遠に続いて欲しい」という願いを込めた。
■碧空/黒田真帆(生活デザイン学科建築デザインコース2年生)
学生コメント
戦後焼け野原になった広島は資材や資金が不足していました。その背景に基づき青空の下で勉強していた「青空教室」をテーマにカフェを設計しました。当時の様子を現代に呼び起こせるように内部空間と外部空間を分断して、より間近に空を感じ、真向かいの通りに面した元安川の景観を楽しめる構造にしました。