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学生の作品紹介(学生グランプリ2024 銀茶会の茶席 入選作品)

2024.11.12

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学生は1年を通してさまざまな建築設計競技(建築コンペ)に積極的に参加し、創造力と実践力を身につけます。

全国の建築学生を対象とする日本建築学会主催の「学生グランプリ2024 銀茶会の茶席」において、2次審査に進む3作品の一つに選出された学生の作品を紹介します。

 

■偶偶(たまたま)/坂本碧海、兼清詩織、空田麻衣、藤本彩矢(生活デザイン学科建築デザインコース2年生)

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茶道で感じる「侘び茶」の「侘び寂び」は、その由来を草庵茶室「待庵」とされ、そこでは不要な装飾や意図が徹底して排除されていました。その不足のなかで感じられる「質素」こそ豊かであるとする日本の美意識に焦点を当て、何かが足りない不足さから感じられる趣、そして五感を豊かにする質感を包み込む空間を提案しました。また、ペットボトルや、大学に生息している竹、余ったロール紙などといった身近にあるものを使用することで、『吾唯足るを知る』といった精神に繋げられると考えました。そして、今回の銀茶会コンペでテーマとなったのが「嘻笑」であったため、作品が展示される銀座三越で使用された包装紙「華ひらく」の形を平面に落とし込み、笑顔が華ひらく茶室になるようにという想いを込めました。

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■学生のコメント

先生から紹介していただき、良い経験になるのではないかと思い応募しました。
このコンペの特徴としては、実際に提案した作品を建てるといった点です。安定させて建てることの難しさを身をもって体験しました。2次審査は、模型作りを東京でするといったものでしたので、材料の送料や畳のレンタルなど、手続きがとても大変でした。開催側から支給される費用にも限りがあったため、その予算内で出来ることを模索しながら立案することが難しかったです。
惜しくも最優秀賞に選ばれませんでしたが、これらの苦労を乗り越え、やり切ったからこそ入選でも納得のいく結果だったと思います。今後のコンペに向けて勉強になることばかりだったので、参加してよかったなと思います。

 

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