

11月30日(木)まほろば教養ゼミにおいて、「茶の湯のもてなし―浅野長晟・上田宗箇 広島入城400年」と題し、本学の客員教授で上田宗箇流家元 上田宗冏先生による、大学3年生を対象とした講演会が開催されました。
2019年、広島藩主浅野長晟と武将茶人上田宗箇が広島に入国以来400年を迎えるにあたり、江戸初期から今日まで続く広島の文化を、上田宗箇の茶を中心として話を展開していただきました。戦国時代の武士にとって、張りつめた緊張を和らげるために茶の湯が有効であったことに因み、戦国武将と現代を生きる私たちは精神的に通じるものがあることをお話しいただきました。
また、上田先生と本学の上田宗箇流茶道部員によるお点前の実演がありました。静けさの中で茶の湯が沸く音に耳を清ましながら、心を落ち着かせ、最高のもてなしについて考えを深めることができました。
学生の感想として、「『静かな無意識』という言葉が印象的で、日々の忙しさを忘れて気持ちを整えることができた」「広島ゆかりの武将の教えは現代にも生きており、教養を深めることができた」と言った声が寄せられました。