

本学9号館1階には写真・映像撮影、音楽収録に使える多目的収録スタジオがあります。2020年12月18日、当該スタジオを利用して、有志の学生を対象にした撮影ワークショップ『ライトペインティング』を開催しました。ワークショップの講師を務めたのは家政学部生活デザイン学科の鹿田助教です。鹿田先生は視覚芸術学を専門とされています。
当日の模様を振り返りながら、ご紹介したいと思います。
今回のワークショップのテーマは「ライトペインティング」。カメラの長時間露光のテクニックを用いて光の絵画を制作する、というものです。
集まったのは写真表現に興味のある2、3年生。正課外のワークショップにもかかわらず、飛び入り参加も含め10名を超える学生が参加しました。ほとんどの学生が、過去に鹿田先生によるデジタルデザイン演習、デジタルデザイン論といった授業を履修済み。今回のワークショップへの意気込みが伝わってきます。
くじによるグループ分け。3グループに分かれます。
ちなみに参加学生全員が「ワークショップ」への参加自体が初めて。授業でもない、セミナーでもない、ワークショップの説明からレクチャーが始まりました。「ワークショップは作ることと考えることが同時進行する参加型体験学習」「いずれ自分がワークショップを設計する側になるかもしれない」という視点ももって臨んでもらえれば、とのこと。続いて機材紹介、デモンストレーションとテンポよく進みます。
学生の理解も早く、説明もそこそこにテスト撮影に突入。1回あたりの撮影時間を10秒とし、ペンライトで空中に描画していくと・・・光の絵画ができあがります。
コツと難しさがわかりかけてきたタイミングで、今回のワークショップの本課題が提示されます。テーマは「世界に一つだけの光の雪だるまを描こう!」。早速カメラとライトを準備し、極寒の空の下、屋外での撮影に臨みました。
アイデア出し、場所探し、リハーサル、撮影、カメラモニターで確認、再び撮影ポジションまで走って移動、これを何度も繰り返す学生たち。制作には知力も体力もいるということを身をもって知ることになりました。
そして、出来上がった作品です。
池の水面反射を利用した巧妙な作品や、ペンライトの配色を変えて雪だるま三姉妹を描画したものなど。
水面反射とライトアップされた植林を活かした作品。アニマル系の雪だるまです。(左の写真を90度横に倒したもの)
時間もまだまだ足りない様子でしたがここでタイムアップ。スタジオに戻り、各グループで撮影した写真を全員で鑑賞、講評し合います。どんな狙いで撮影したのか、どんな工夫を取り入れたのか、短時間ながらそれぞれの考えと実践が共有されていきます。
最後に参加者全員で集合写真を撮影。各学生の好きな表情を描きました。
こうして初の企画となるワークショップは無事終了しました。
今回の9108スタジオを利用し、参加者自ら創造性を高めるワークショップという形式での取り組み、学生たちの満足度も高かった様子。次回開催は?という声が早速聞こえてきていました。今後も本スタジオでの取り組みを紹介してまいります。
おまけ
前日の会場準備。授業の合間を縫って、企画スタッフとともに会場をセットします。コロナ禍ということもあり、感染症予防対策も含め、いつも以上に念入りな準備が行われました。