

11月14日(木)まほろば教養ゼミにおいて、「浅野長晟 広島城入城400年 上田宗箇 広島入国400年」と題し、本学の客員教授で上田宗箇流家元 上田宗冏先生による、大学3年生・短大1年生を対象とした講演会が開催されました。
今年は、広島藩主 浅野長晟と武将茶人 上田宗箇が広島に入国以来400年という節目の年を迎えました。本講演では、浅野氏の広島統治の歴史と浅野長晟の客将であった上田宗箇の茶の湯や能といった文化を中心に話を展開していただきました。
足利義政の茶祖であった村田珠光の「心の文」や室町時代を代表する能役者である世阿弥の「花鏡」を引用され、「基礎をおろそかにせず、様々なことを経験し、日々創意工夫をもって過ごすこと」の大切さをお話しくださいました。
また、講演の最後には上田先生と本学の上田宗箇流茶道部員によるお点前の実演がありました。静けさの中で茶の湯が沸く音に耳を澄ましながら、心を落ち着かせ、戦国時代から続く伝統文化を体感することができました。
学生からは、「能と茶の湯という伝統文化における精神が現代にも通じるものがあることを学べた」「世阿弥の『花鏡』の言葉が印象的で、自分の人生において初心を忘れないことが大切だと思った」といった声が寄せられました。