

10月25日(木)まほろば教養ゼミにおいて、「大きく変わる社会の動き」というテーマで本学の客員教授であり中国新聞社会事業団・理事長、株式会社メイツ中国・特別顧問の山本一隆先生より、大学3年生を対象として講演会が開催されました。
最初に、今年のおもな出来事として、豪雨災害をはじめとする世界各地で多発する自然災害について、いつ何が起こるか分からない予測不可能な日常の中で、自分自身に降りかかる問題として、何を考え、どう行動を起こすかを考えることの大切さについて話されました。また、人口減少や財政赤字など日本が抱える問題から、世界の政治、経済、スポーツ界に至るまで、山本先生の新聞記者時代に培われた豊富な知識と経験に基づいた裏話を交えながら分かりやすく説明されました。
続いて、『「時代の変化」クイズ』では、食料自給率、子どもの学力、犯罪検挙率など、時代変化をあらわす各種統計データを示され、今昔の比較データについて学生とともに考えました。また、地元広島に愛着を持とうということで、「広島なんでも日本一」として広島の物産品、工芸品、企業など、注目すべき事柄が紹介されました。
最後に、社会へ出るための準備として、集団・組織においては全体の調和を考え「場を読む力」を磨くことの大切さと、どんな苦境にあっても夢を持ち、実現したいという諦めない気持ちを持つことの大切さを強く語りかけられました。
講演終了後の学生からの感想として、「時事問題の背景や本質を見抜くのは難しいと思っていたが、先生の話を聞いて、ニュースのおもしろさを知ることができた。」「社会に出るにあたり、『場を読む力』を磨き、夢の実現に向けて努力していきたい」といった声が寄せられ、山本先生の強いメッセージがしっかりと学生達の心に響いていました。