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元広島市国際・平和担当理事 原田浩先生による授業を実施しました。

2017.07.12

 7月6日(木)、共通教育科目「現代社会と人間A」において、元広島市国際・平和担当理事で広島平和記念資料館(原爆資料館)館長も歴任された原田浩先生をお招きし「ヒロシマの願いを世界へ」と題して、授業を実施いたしました。

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 まず、原田先生ご自身が、爆心地から約2キロの広島駅(全焼全滅区域内)で被爆された当時のご記憶、一瞬にして核兵器の犠牲となって苦しむ人たちを目の当たりにしたことなど生々しい体験について、力強く語られました。

 また、原田先生が原爆資料館長を務められていた当時には、天皇皇后両陛下、皇太子殿下ご夫妻や諸外国の大統領などを案内され、被爆者の遺品や写真などの資料を目にした方々の反応についてもお話しいただきました。

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 最後に、核兵器保有の問題、核兵器を巡る国連総会の動きや、各国の反応などについても触れられました。人類史上初めて原爆投下による悲惨な体験をし、平和を希求する「ヒロシマ」を、どのような形で世界に伝えていくべきか、将来に向かって力強いメッセージを発信し続けることの大切さを強調され、授業は終了しました。

 終了後、受講した学生からは「原田先生自らの凄惨な体験談が大変印象的でした」「オバマ前大統領の訪問について、報道されていない貴重なお話を聞くことができました」といった感想が寄せられ、原田先生のメッセージがしっかりと学生達の心に届いていました。