花の甲子園2022全国大会 作品講評をいただきました
2022.12.22先日の「花の甲子園2022全国大会」の作品講評をいただきました。とてもやさしく思いやりのあるお言葉に、部員一同感激しました。また1月からのお稽古もがんばります。
全国大会 作品講評 安田女子高等学校 「On fleek」<入賞3位> 797点
池坊短期大学 教授 森川佳代
全国大会三位入賞おめでとうございます。作品制作を早く終了されたことに、制作時間を意識した稽古を積み重ね、万全な準備がなされていることを感じました。
また、なかなか表情を捉えることの難しい持ち込み花材であるアスパラを手際よく扱い整えている様子は圧巻でした。
さらに一人がいけている時の他の二人の分担作業が効率的になされ、無駄のない動きがみられました。三人の寄り添う姿は感動的で、素晴らしい有終の美であったと思います。
作品につきましては、持ち込み花材のアスパラと同じグリーンではありますが、質感の異なるアレカヤシとニューサイランで大きな空間がつくられ、その空間に配された主役のバラの美しさは絶妙でした。
また、秋の風情を醸し出しているモミジが大きな空間の中でしっかりと働きをみせ、季節感のある取り合わせで非常に好感が持てました。また、下段にゴットの緑葉を取り入れたことで作品が引き締まり、生き生きとした雰囲気になりました。
さらにかすかに働きを見せていたヒペリカムの取り合わせも素敵でした。
改善点と致しましては、下段に配されましたゴットの葉の配置が散漫に感じました。単調にならないよう大きさや配置に変化をつけるとよかったと思います。
最初のお辞儀も非常に丁寧で美しい立ち居振る舞いに加え、終始落ち着いた様子で楽しんでいる明るく元気のある姿は印象的でした。プレゼンテーションでは地元愛を感じることもできる素晴らしい内容で作品との関連性もあり、より作品が感慨深いものとなりました。
今後も素晴らしい指導者のもとで、三人でお稽古を続けていき後輩たちにも花の甲子園の常連校としての伝統を繋いでください。感動をありがとうございました。

