くすのきブログ
図書室にやってきた2年生。司書の先生のお話に、わくわくしながら耳をかたむけます。
先日のくすのきの時間に、子どもたちは図書室で「本のなかまわけ(分類)」について学びました。図書室の本が、どのような決まりで並べられているのか。その仕組みを、子どもたち自身が予想しながら発見していく授業でした。
まず司書の先生は、本が大きくいくつのなかまに分かれているかをたずねました。「五つ!」「四つ!」と予想が飛び交うなか、答えは十のなかま。哲学、歴史、社会、自然科学、技術、産業、芸術・スポーツ、言葉、文学......と、0類から9類まであることを確かめました。「文学って何?」という問いには、「物語のことだったりするよ」と先生。子どもたちは身近な言葉に置きかえながら理解していきます。
そして、その分類を見分ける手がかりが、本の背についている「背ラベル」の数字であることを教わりました。「4なら自然科学、7なら芸術・スポーツ、8なら言葉」と、子どもたちはラベルの数字と、なかまの名前を結びつけていきます。
本のどこを見れば「なかま」がわかるのかな? 一冊一冊、じっくり確かめます。
ここからが今回の活動です。各グループの机には、背ラベルを隠した本が5冊ずつ置かれています。子どもたちは図書ファイルを手がかりに、「この本は何類かな?」とグループで予想し、鉛筆で番号を書いた紙を本の上に置いていきました。
「これは何類だろう?」表紙や中身をよく見て、グループで予想を立てます。
「これは犬の本だから自然科学の4類かな」「漫画の書き方は......何類だろう?」。表紙や裏表紙だけでなく、中身を開いて確かめたり、似た本と見比べたりと、子どもたちは思い思いの方法で考えをめぐらせます。先生も机をまわり、子どもたちの気づきを引き出していきました。
「わからないときは、中身も見てみよう」司書の先生のアドバイスに、考えが深まります。
二つのグループの本を合わせると、ちょうど0類から9類までがそろう仕組みです。予想が終わり、背ラベルをそっとはがして答え合わせをしました。「当たった!」「予想どおりだった!」という声があがりました。先生は、答えが合っていたかどうかよりも、「これは何類かな」と予想したこと自体を価値づけていました。
「この伝記は何類だろう」一冊の本をめぐって意見を出し合いました。
最後に、特にむずかしかった本の見分け方を、先生が解説しました。たとえば金子みすゞさんの詩の本は、詩は物語のなかまなので「9類(文学)」。飛行機の本は、飛行機は乗り物なので「5類(技術)」。色の名前を集めた図鑑は、絵のことかと思いきや、言葉を集めた図鑑なので「8類(言葉)」。子どもたちは、見た目だけでは判断できない奥深さに気づいていきました。
「トカゲの本は何類かな?」生きものの本は、4類と6類の見分けがむずかしいところです。
とりわけ子どもたちを悩ませたのが、4類(自然科学)と6類(産業)の違いです。先生の説明によると、4類は、そこらへんに自然に育っているもの。6類は、人が手をかけて、人とともに生きている植物や動物です。雑草は4類でも、育てる野菜は6類。トカゲは4類でも、飼われるイグアナは6類。同じ「いきもの」でも、人とのかかわり方によってなかまが変わります。
先生を囲んで、本のなかまわけの「ひみつ」を教わりました。
この授業のねらいは、分類の番号を覚えることだけではありません。「自分が読みたい本は何類だろう」と予想して、目当ての棚へ向かう力を育てることにあります。授業のなかでは、なんとなくいつもの棚に行くのではなく、「音楽の本がほしいから、たぶん7類だな」と見当をつけて探しに行ってほしい、という話がありました。
高学年になって自分の興味を図書館で調べるとき、こうして予想する力が役立ちます。大人になってからも、必要な情報を探す際に、見通しをもって考える力は役立ちます。この授業がこうした力を育てるきっかけになることを願っています。