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くすのきブログ

4年 山の学習
校外学習

1日目
 GW明けから取り組んできた山の学習の本番当日を迎えました。
 この日は、学校を出て、まず三原食品所有の赤しそ畑と資料館の見学をしました。
広大なしそ畑と機械での刈り取りの様子を間近に見ることができました。資料館では、ふりかけの歴史や三島食品が開発している何種類ものふりかけのサンプルを見て驚きました。3年時に見学したふりかけ工場のことを思い出しながら、しその香りを楽しみました。
 昼食をはさんで、午後からは循環型農業を営まれている藤本農園へお邪魔しました。藤本さんの農業への熱い思いや、アイガモ農法に取り組んでいる理由などを伺いながら、これからの農業の可能性や方向性を知ることができました。農業についての学習は、5年生社会科で詳しく学習しますので、今回の学習は事前学習としてもよい機会となりました。
 宿に着いたら、その日に見学したことを各班に分かれて振り返りとまとめをしました。

2日目
 この日、予定では、神龍湖をめぐるウォーキングでしたが、前日からの雨により実施を見送ることになりました。その代わりに、体育館でレクレーションをすることになり、大縄を使った8の字、それに大縄を一定数で跳び続ける長縄跳びを学級対抗で行い大いに盛り上がりました。長縄では梅組が圧勝し、後半のドッジボールでは桜組が競り勝ちました。
 午後は、庄原市東城町の福祉事務所で作られている土鈴の絵付けを体験しました。みな同じ素焼きの土鈴に、思い思いの絵柄や文字、キャラクターなどを絵筆を使って熱心に描いていました。 夜は、これまで準備に力を入れてきたキャンプファイヤーでした。開始時刻直前から雨が降り出し、中止か実施か、という状況でしたが、子ども達の思いが天に通じたようで、楽しい出し物の合間に気づけば雨も上がりすべて予定通りのキャンプファイヤーが実施できたのでした。
 校長先生の言葉の中に、雨も自然現象の一部であり、雨の中でできることを考えるのも学習である、というお話がありました。確かにそうだと子ども達もうなずいていました。少々濡れたり、やぶ蚊に刺されたこともありましたが、自然の厳しさを感じるひと時であったと思います。

3日目
 最終日のメインの活動は、飯盒炊飯です。藤本農園さんからいただいたアイガモ農法によるお米をいただき、それを焚火で火をおこし、飯盒で炊いてお弁当を作る、というものでした。
 お米を研ぐのが初めてという子どもも多く、ましてや竈で火をおこし、飯盒を使ってご飯を炊く経験はほとんどなかったようです。器用に薪を組み、スムーズに火を起こしたグループと、なかなか火を起こせずに大人のサポートを受けてなんとか火が付いたグループとおり、それぞれに時計とにらめっこしながらもなんとか全グループがお弁当を作ることができました。
 三日間を通して、信頼、きまり、感謝、自然、自立、という五つのめあてに、子ども達それぞれが挑戦しました。うまくいかず注意されることもありましたが、時間を追うごとにクリアしようという空気が感じられるようになり、4年生の底力を感じました。今回の学びが、これからの学校生活に、私生活に広がること、根付くことを期待しています。