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子どもの作品から家族へ広がる防犯―安佐動物公園で特殊詐欺被害防止活動
10月10日(土)、広島市安佐動物公園で開催された特殊詐欺被害防止キャンペーンに、「広島みらい研究会」2期生の警察チーム「sunsun」の3年生6名が参加しました。
三連休の初日は夏が戻ってきたかのようなまぶしい快晴となり、園内は多くの家族連れでにぎわいました。

広島県内では、令和8年9月末現在で特殊詐欺の認知件数が626件、被害総額は約44億2,383万円(暫定値)に上り、前年を上回るペースで被害が広がっています。
こうした状況を受け、学生たちは広島県警察と連携し、学生の視点から被害防止企画を検討してきました。 そこで着目したのが、「イベントで配った防犯チラシを、どうすれば家庭で長く残してもらえるだろうか?」という課題です。 子どもが自分で作った作品なら、家に持ち帰り、祖父母に見せたり、部屋に飾ったりして、大切にしてもらえるのではないか――。そこから生まれたのが、学生企画「どうぶつ折り紙をつくろう」でした。
会場では、ゾウ・ウサギ・リス・コアラ・トラ・インコの6種類から好きな動物を選び、学生と一緒に折り紙を作りました。折った動物に目や口を描くと、一つひとつ表情の違う、世界に一つだけの作品が完成します。自分で作った折り紙作品を手に、子どもたちは満足そうな表情を見せていました。

完成した作品は、学生たちが制作したチラシに貼り、大切な家族へのメッセージを書いて持ち帰ってもらいました。
チラシには、家庭で確認できる防犯チェック項目や「家族の合言葉」の記入欄、広島県警察の防犯情報アプリ「オトモポリス」のQRコードも掲載しています。
子どもの作品をきっかけに、家庭で特殊詐欺について話してもらいたいという思いを込めました。
子どもたちが折り紙を楽しんでいる間、保護者の皆様には、詐欺電話を受けた経験や普段気をつけていることなどを尋ねるアンケートにご協力いただきました。
来園者からは、
「知らない番号からの電話には出ないようにしている」
「ニセ警察官を名乗る電話がかかってきたことがある」といった声が聞かれました。
また、「自分はだまされないと思っていても、『警察です』と言われると一瞬ドキッとする。冷静でいられるかは自信がない」という率直な声もありました。
学生たちは来園者の皆様と会話を交わしながら、合計60組からアンケートの回答をいただきました。

園内では、防犯クイズラリーやミニ白バイ記念撮影も行われ、多くの親子が楽しみながら防犯について考える一日となりました。
今後、学生たちはアンケート結果を集計・分析し、今回の活動を振り返ります。その結果を生かし、特殊詐欺への関心や家族の会話につながる、さらに効果的な啓発企画を考案していく予定です。
今回の活動にご協力いただきました広島市(市民安全推進課)、広島県警察(警察本部生活安全総務課、安佐北警察署)、公益財団法人広島市みどり生きもの協会(安佐動物公園)の皆様、そして企画やアンケートにご参加いただいた来園者の皆様に、心より御礼申し上げます。