公共経営学科
現代ビジネス学部 公共経営学科

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世界の若者と「平和」を考える8日間―IYCPF2026 エヴォラに参加

公共経営学科2年の山本さんが、2026年8月1日から8日間、ポルトガルで開催された「青少年国際平和未来会議2026エヴォラ」(IYCPF2026)に参加しました。
山本さんは高校時代から、被爆者の体験や思いを記録する「ボディマッピング」や平和記念公園でのガイド活動に取り組んできました。
高校2年生の時にIYCPFの活動報告を聞いたことをきっかけに参加を目指し、大学進学後にその思いを実現。今年は面接選考を経て、広島から派遣される5名の一人として、念願のポルトガルへ。帰国後、8日間の研修を改めて振り返ってもらいました。


■国や言葉を越えて始まった交流

エヴォラに到着して最初の交流の場となったのは、地元のピザ店での夕食でした。 食事を囲みながら自然に名前や年齢、出身国を知っていく時間に、日本とは異なるコミュニケーションのあり方を感じました。 交流が深まるにつれ、価値観の違いにも直面しました。
日本で話題となったAIによる楽曲を紹介した際には、ヨーロッパの参加者の反応から、AIに対する認識の違いを実感したこともありました。 歴史について話す場面では、うまく答えられず戸惑ってしまい、改めて「他国の人々と対話するためには、自国の歴史を自分自身がもっと知る必要がある」と気づかされました。


■「平和」を考える方法は一つではない

研修で特に印象に残ったのが、「平和のためのコルク」と題したワークショップです。
参加者がそれぞれ持つ糸を少し下げることで、他の人が通りやすくなる―。体を動かすシンプルな活動から、「平和のために自分に何ができるのか」を考えました。 議論だけでなく、身体を使いながら平和を考える経験はとても新鮮でした。
参加者同士で平和へのメッセージを伝え合う中、フランスの参加者が語った「Life is too short to start a fight.」という言葉にも強く心を動かされ、自分自身の平和の捉え方を見つめ直す機会となりました。

■歴史を「自分から知ろう」とする姿

リスボンでは、独裁政権下の政治犯収容施設だったアルジュベ博物館を訪問。 ここでも、ガイドの説明に耳を傾け、自国とは異なる歴史についても積極的に質問する海外の参加者の姿がありました。 教科書で学ぶだけでは得られない歴史に触れるとともに、「受け身ではなく、自分から知ろう、学ぼうとする姿勢の大切さ」を改めて痛感しました。


■世界へ出て、見えてきたこと

エヴォラでは、景気の美しさもさることながら、スマートフォンよりも目の前にいる相手との交流を大切にし、自国の文化や風景、仲間を愛する姿に心を動かされました。 同じ地球上とは思えないほど、時間が穏やかに流れていました。 異なる文化の中で暮らし、人と出会うことそのものが、自分の生き方を見つめ直す、とても貴重な経験となりました。

帰国後、山本さんは「広島市の魅力を国内外に伝えられる活動に参加し、生まれ育った広島市に恩返しがしたい」と話してくれました。
世界へ出たからこそ、改めて見えてきた広島と自分自身。エヴォラで過ごした8日間は、これからの学びや新たな挑戦へとつながっていくことでしょう。