研究室・ゼミ紹介
小川 麻里ゼミ
自然科学および自然科学教育(理科・生活科、環境教育)、自然体験活動(飼育・栽培、採集、草花遊びなど)
児童は、生活科や理科、自然体験活動の時間が大好きです。楽しみながら繰り返し自然と関わることで、命を大切に思い他者を尊重する気持ちや自然を愛する気持ち、様々な問題を科学的に解決できる力が育ちます。
ゼミでは、児童が身の回りの自然や生き物の魅力に気付き、愛着を深め、探究心を発揮することができる環境や教材、活動内容の実現を目標に研究します。研究の過程では、文献調査やフィールドワークの手法を用いて、各教科等の目標・内容や現状と課題について把握した上で、各自のテーマに沿った調査・研究を行い、児童の心身の発達や特性に合わせた楽しい授業を実現する方法について、教材、授業法、授業環境づくりなどから研究します。
学校等の協力を得て、研究結果を検証することもあります。 好きな生き物(動物、植物、プランクトンなど)や、きれいだなと思う自然現象(雲、虹、結晶など)、興味のある実験器具(顕微鏡や虫眼鏡、アルコールランプなど)や学習環境(理科室、学級園やビオトープなど)のある学生は、その魅力を伝える方法(教材や実験・観察法の開発、学習環境づくり)について、とことん追究するのも面白いですよ。一緒に研究しましょう。
卒業論文テーマ(例)
- 身近な自然の教材化 ~ナマコの研究を通して~
- ウサギの小学校理科教材化 ~第6学年の内容を中心に~
- 小学校理科(環境関連分野)における土壌の教材化の試み
- 小学校理科天気関連分野における教材研究
- 小学校理科における観察・スケッチの効果とその活用についての研究 ~マメ科植物の栽培活動を通して~
- 生き物に直接ふれる自然体験活動の効果 ~身近な水辺の生き物と親しむタッチプールの製作~
- 小学校におけるビオトープを活用した授業実践についての研究
加登本 仁ゼミ
体育科教育、教師教育
体育科教育学は、よりよい体育授業の創造を目指して、教科の目標‐内容‐方法‐評価の関連について追究するとともに、教師‐教材‐子ども(集団)から成る授業のあり方を探究する複合的な学問領域です。本ゼミでは、実際の小学校現場で日々展開される体育授業の観察や分析を通して、運動の得意な子も苦手な子も、「みんながみんなでうまくなる」授業づくりの原理・原則を追究しています。
また、優れた教育実践を支える小学校教師の授業力量の形成過程や、教員相互が授業力量を磨き合い高め合う教師集団についての研究も行っています。文献や先行研究を読み合うなかで、自分の問題意識や分析視点を明確にしていきます。研究方法は、学校現場での参与観察や現職教員へのインタビュー調査などを行っています。ゼミでの活動を通して、論文作成に係るアカデミック・スキルを高めるだけでなく、そこで出会う子どもたちや教師たちからたくさんのことを学び、実践的指導力や学び続ける教師としての資質能力も高めることができます。
卒業論文テーマ(例)
- 体育授業における協働学習に関する一考察~知識構成型ジグソー法に着目して~
- 他者観察による運動感覚の言語化に関する一考察~児童と教師の差異に着目して~
- 体育授業における「伝え合う力」の育成を目指したICT機器の活用に関する一考察
- インクルーシブ体育に関する一考察~「ゆるスポーツ」の種目開発に着目して~
- 体育授業における「個別最適な学び」に関する一考察
- 体育・スポーツにおける応援の意義に関する一考察
熊井 将太ゼミ
教育の方法に関わるテーマについて
学級経営や子ども(集団)をめぐる今日的課題
小学校、幼稚園を問わず教育方法や学級経営に関する問題について研究をしています。全体の傾向としては、いじめ、不登校、特別支援、学級崩壊、貧困など子どもや学校をめぐる課題や現代的な動向をテーマとする学生が多いです。3年時を通して研究テーマを絞り込み、4年時を通して執筆を進めます。ゼミのメンバーに期待(お願い)していることは、「教員に指示されて論文を書くのではなく、学生相互のディスカッションを通して研究を深めること」「”この現状をなんとかしたい”という思いをもって研究を進めること」「卒論にとどまらず、一生考えられるような問題意識を耕すこと」などです。研究方法として、インタビューやアンケートやフィールドワークも行いますが、その根底として、しっかり文献を読んで、知識を蓄え、モノの見方・考え方を磨くことを大切にしています。
卒業論文テーマ(例)
- 日本におけるいじめ厳罰化の適用―諸外国の取り組みを通して―
- いじめを背景とした不登校の未然防止
- 日本におけるインクルーシブ教育の拡大に向けた提案
- 現代の学級崩壊の実体とその予防法・対処法
- 幼稚園・保育園の学級崩壊の立て直しに関する研究
- 幼児教育・保育の実践における ICT 導入の可能性
- 叱らない教育の成立可能性
- 場面緘黙症の児童が在籍する学級の経営
棚橋 健治ゼミ
社会科教育学、生活科教育学
社会認識教育学全般。小学校社会科、中学校社会科、地理歴史科、公民科ならびにこれらの教科に相当する外国のシティズンシップ教育、社会科学教育などの理論、実践の分析・評価ならびに開発研究など。また、我が国の生活科教育の社会環境に関わる領域の理論や実践の分析・評価ならびに開発研究など。具体的には、社会認識教育の学習評価研究、社会認識教育のカリキュラム研究、社会認識教育の授業研究、社会認識形成における学校教育と社会教育の連携研究、アメリカ合衆国の社会認識教育研究、生活科教育の授業研究など。
研究の視点・方法としては、次のようなものが考えられる。
- 授業プランを作る研究
- 新しい教授方法や教材・教具などを考える研究
- 教科の本質を究明する研究
- 外国の動向から示唆を得る研究
卒業論文テーマ(例)
- 社会科歴史学習におけるICT活用―主体的・対話的で深い学びのための授業改善―
- 小学校社会科における副読本の分析と活用~第3学年「はたらくひとと私たちのくらし」に着目して~
- 小学校教育における公民館の役割
- 『この世界の片隅に』を教材とした平和教育の提案―児童が恐怖心を感じない平和学習の在り方―
- 平和教育における被爆物の取り扱い―被爆物からヒロシマを語り継ぐ―
- 平和に関する教育の地域差
- 小学校社会科の地域学習から職業について学ぶ
- 教科を関連させて行う社会科授業の研究
土井 徹ゼミ
理科教育、環境教育
3年生後期には、理科教育や環境教育について各自が興味をもっていることを聞き合って研究テーマを絞り込んでいきます。防災、野生動物との軋轢、星、食育、植物、授業づくり、複式学級での理科指導、虫嫌いのきっかけ等々、興味・関心は様々ですが、学生のみなさんと対話を重ねる中で研究計画を一緒に考えて、テーマと方法が決まり次第、研究を進めます。4年生では、各自の計画に基づいて研究を進める時間(例:観察・実験や生物採取等によるデータ収集、研究テーマに関する文献を読解・整理・分析など)がメインですが、研究の進捗状況をまとめたものを聞き合ったり、必要に応じて研究相互協力も行ったりもします。発表を聞き合う過程で各自が見習う点や修正する点を見つけて、それぞれの研究を充実させていくことを目指し、論文を完成させます。
卒業論文テーマ(例)
- 身の回りの道具をメイン教材にしたてこの学習に関する研究
- 理科の実験を苦手としている小学生の割合とその理由
- 小学校理科の発展内容に関する検討
- 小学校における放射線教育の検討
- 地層の空間的な広がりの理解を促す教材の検討
- 小学校における防災教育の授業展開についての検討
- 解剖実習に適した魚の種類の検討
- 虫が嫌いになったきっかけに関する研究
永田 雅彦ゼミ
音楽科教育学、演奏学
小学校教員養成に関わらず、音楽に関わる問題について研究します。教育学と演奏学を織り交ぜて、知と技術を見つめ、独創性のあるテーマを考えていきたいと思います。 音楽は、演奏することが基本です。先生になろうとしている学生の皆さんに、音楽することの楽しさを味わってもらう経験を大切にしたいと考え、公開の場所でゼミの皆さんと演奏する経験ができるような取り組みも計画しています。 研究することは自己を見つめることです。ゼミでは、お互いを見つめることもできます。他者の考えに耳を傾け、自分の考えを表明し形にする研究に取り組みます。
音楽は楽しくなければいけません。ただ楽しいだけでは専門家とは言えません。音楽の世界の知性とは何かを一緒に考えていきたいと思います。
卒業論文テーマ(例)
- こどものうた200の音楽的問題点
- こどものうた200の音楽的評価
- 簡易に学べて、簡単に上達できるピアノ演奏法の確立
- 昔話と近現代曲を利用したオリジナルミュージカル制作の実施とその学習効果に関する研究
- 器楽合奏の授業における「児童が自己の存在感を実感する」授業実践に関する一考察
中村 涼ゼミ
教育心理学、発達心理学、保護者支援
「研究」は、単なる調べ学習ではなく、たとえ小さなことであっても「新たな発見」が必須です。また、研究は他者と互いの研究に関心をもち、議論しながら進めていく営みであり、卒業研究に取り組むことで、論理的思考、読み手・聞き手を意識した伝え方を身につけることも大切です。
ゼミでは、自分が関心のあるテーマについて文献(書籍、研究論文等)を読み、レジュメを作成して発表を行います。質疑応答を行いながら多角的な視点でテーマを掘り下げていき、3年次の終わりにはテーマを絞り込んで、調査、実験、文献研究等の研究方法の見通しを立てます。4年次は、ゼミ生相互による発表、質疑応答重ねながら、各自が研究遂行上の問題の解決を図り、研究を実施し、論文としてまとめていきます。
卒業論文テーマ(例)
- 子どもに対する言葉掛け
- 子どもと保護者のアタッチメントの形成とその支援
- 家庭環境と子どもの育ち
- 男性に対する育児支援
難波 博孝ゼミ
国語教育全般に関わることをみんなで考えます
学校教育における「国語科」にとどまらず、人々の日々の営みにあらわれる「ことば」(言語も非言語も)について、また「ことば」と「ことば」のやりとりである「コミュニケーション(通じ合い)」について、学校や家庭、社会や地域、国家や世界などさまざまな「場」で、それらがどのように働き、どのように人々に影響を与えているかについて、一緒に考えていきます。学生のみなさんそれぞれの関心をもとに研究テーマを設定していただき、それらを交流することで、更に高めていくようなゼミ活動を行っています。就活などで忙しくなる4年生の5月ぐらいまでに、研究の半分は達成できるようにしていきます。就活などが終わったあと、4年生の年内に卒業論文を仕上げ、提出します。本研究室では、人との出会いを重視しており、インタビューや実践を重視しております。
卒業論文テーマ(例)
- 書くことが嫌いにならない小学校国語科授業の提案
- 教師の言葉が児童に与える影響についての研究―役割語や属性表現を中心に―
- ギフテッドの子どもが抱える問題と取り組みに関する研究
- コミュニケーションが苦手な子どもへの支援―場面緘黙児への支援を中心に―
橋本 正継ゼミ
子どもと算数との関わりをさまざまな立場から研究する
本学科は小学校の教員養成を中心としているため、本ゼミでは児童と「数・量・図形」などの算数との関わりを多様な視点から研究します。ゼミは演習形式で進行し、各自がテーマに沿って発表を行い、仲間同士で議論・考察を深めていきます。他者の研究から新たな気づきを得て、自分の研究に活かしていくことを大切にしています。「子どもにとって算数とは何か」「どうすれば算数が好きになるか」といった素朴な問いを出発点に、算数学習の本質・内容・方法・評価・カリキュラム・授業・子どもの理解や思考など、幅広い領域からアプローチします。
卒業論文テーマ(例)
- 子どものつまずきへの対応や個に応じた指導について
- 子どもの興味・関心を高める算数教材について
- 学び合う算数の授業づくりについて
- 子どもの数感覚や量感覚を高める算数指導について
- 算数科における教具・学習具の活用について
- 子どもの相互交流を大切にした算数的活動のあり方について
- 算数科におけるコミュニケーション活動について
- 算数科における問題発見・解決学習について
平本 哲嗣ゼミ
英語教育学(言語政策史、カリキュラム、教材分析、指導法、教員養成、他国の外国語教育)、多文化共生
私たちは異者と出会うことによって自らのありようを見つめ直すことができます。このゼミは「英語教育」という窓を通じて見えてくる世界を探求することを目標としています。授業においては、英語学習を「スキルの習熟」としてのみ捉えるのではなく、社会のありようや私たちが無意識のうちに前提としている教育観について気付くきっかけとし、研究活動に臨んでいます。具体的には、英語教育政策史を学ぶことで「日本人にとっての英語」の意味を理解することができますし、教材分析を行うことで、作り手の意図を読み取るとともに、指導・学習の過程を深く理解することができます。この他にも日本と他国の英語教育制度を調査・比較することで日本の英語教育の進む道を考えたり、外国にルーツをもつ児童生徒が日本社会で経験する課題について考察することで、学校・社会の未来についても議論を深めます。
卒業論文テーマ(例)
- 小学校英語教育における小中連携に関する研究―教材と指導に焦点を当てて―
- 日本・韓国・中国の小学校英語教育に関する研究―小学校英語教科書の比較―
- 英語絵本の使用語彙に関する研究―出現頻度と意味に焦点をあてて―
- 小学校外国語科におけるLD児への教育的支援についての研究
- 小学校英語教育における文字指導の研究―ローマ字指導との円滑な接続を目指して―
- 不登校の支援におけるホームスクールの意義と可能性に関する研究
藤原 逸樹ゼミ
図画工作科教育に関するもの
美術教育全般に関するもの
絵をかくのは苦手だという人も、ときには美術館に行ったり、街角のショウウィンドウに目をとめたりして心を動かすことがあるはずです。また、歴史的な美術品や建造物を見て、なぜ人類はこのようなものを製作したのか考えることがあります。美術教育と私たちのかかわり合いは、①専門教育としての美術教育(作品制作や美術史の研究など)、②学校教育としての美術教育(幼児期~大学での教養的な内容)、③社会教育としての美術教育(カルチャーセンターや美術館、博物館などの文化的な内容)といった視点で考えることができます。本ゼミでは、②の学校教育としての美術教育をテーマにした研究がほとんどですが、①や③も含んで広い視野から美術教育を掘り下げていきたいと考えています。何を明らかにしたいのかを絞り込んで、文献や資料の読み込み、教育内容の実践、作品製作などを通して考察していきます。研究論文の執筆は、決して楽なものではありませんが、皆で話し合っているうちに、「あっ」という発見があり、研究が展開していく喜びがあります。
卒業論文テーマ(例)
- 「絵に表す」題材の開発 ―表現方法の遊び性に着目して―
- 造形遊びの阻害要因に関する研究
- 鑑賞の授業における言語活動の充実
- 特別支援学級における造形活動の指導に関する―考察
- 学習集団を意識した図画工作科の授業づくり
- 図画工作科教育の変遷 ~戦後から現在まで~
- 文字なし絵本に関する一考察 ~イエラ・マリの絵本に着目して~