研究室・ゼミ紹介
内田 誠一ゼミ
中国の文化・文学について研究し、また、日本の文化・文学との比較研究をおこなう
中国の文学から文化まで広く学ぶことのできるゼミです。何でも気軽に質問できるアットホームな雰囲気の中で、古代から現代までの中国について研究できます。演習発表では、著名な詩人であるのにほとんど研究されていない初唐の詩人・宋之問の詩を読んでいます。 また、ゼミ生全員が漢詩を作り、全国規模の漢詩コンクールや漢詩大会に応募し始めて20年が経過しましたが、毎年立派な成績を残してくれています。
2024年の全日本漢詩大会神奈川大会U23 では最優秀賞(全国1位)、扶桑風韻漢詩大会U23 では優秀賞(全国2位)を獲得。今年の全日本漢詩大会徳島大会U23 では優秀賞3名、第17回諸橋轍次博士記念漢詩大会では優秀賞2名という好成績を残しました。いずれの大会においても、上記の上位入賞者に加えて、秀作となったり入選を果たしたゼミ生は毎年多数おります。
中国の文学や文化を学ぶことにより、日本の文学や文化との違いを知ることができます。そうすることによって、日本や日本人の特性がはっきりと見えてくるのです。
卒業論文テーマ(例)
- 江戸時代の天才少女について:漢詩人内田桃仙と書道家稲葉鯤との比較
- 楊万里の詩における「桂花」について
- 日中における風水の認識比較
- 正倉院宝物に見る花角鹿の意匠
- 日本における為人(ひととなり)の意味の変遷について
大滝 一登ゼミ
生徒が主体的に学習し、確かな言葉の力を育成できる学習指導の探究
中学校・高等学校の国語教師を目指す学生たちが、自ら設定したテーマに基づいて国語科の学習指導についての学びを深めていくゼミです。文学作品等の教材研究といった基礎的なものから、生成AIを取り入れた学習指導など新しいものまで、自らの興味・関心に応じて幅広く研究テーマを選ぶことができます。
毎週のゼミでは、各自、テーマに応じて文献を調べたり考察したりしたことについて発表した後、ゼミ生同士で意見を交流し合い、研究の方向性を磨き合っています。 ゼミの雰囲気は、和気藹々と楽しく語り合う場面と、真剣な表情で研究について意見交換する場面とが明確でメリハリがあり、国語教育について共に学び合う仲間としての絆も自然に深まっていきます。担当教員も、時には学生たちと同じ目線に立ちながらも、専門的な立場から助言していきます。
国語教師は、生徒たちの言葉の力を成長させ、未来を支える貴重な仕事です。現在の教育の課題を見つめ、それを改善していこうとする学生たちの熱意と明るさが感じられるゼミです。
卒業論文テーマ(例)
- 芥川龍之介教材の研究
- 読書指導の研究
- 書く意欲に繋がる授業展開の探究
- 言語感性を育む話し合い学習の研究
- 古典教育の意義に関する研究
中尾 康朗ゼミ
生涯学習社会において、人と本、情報と社会をつなぎ、心に届く知のかたちを探る
生涯学習社会における「人と情報・メディアの関係」をテーマに、本や図書館、デジタルコンテンツやネットワークメディアを通して〝知を分かち合う〟あり方を探究しています。受講生は自らが関心を持ったテーマをもとに、主体的に文献研究やフィールドワークを行い、発表やディスカッションを重ねながら考えを深めます。たとえば、読書支援や図書館サービス、Webでの情報発信、図書館や読書へのAI活用、絵本作品や本のデザインの分析など、多彩なテーマに挑戦することができます。
ゼミ生は互いの意見を尊重しながら語り合う中で、視野が広がり、自分の考えを言葉にする力が育っていきます。ゼミでは、自らが課題を見つけ、選択したテーマに対して、基本的な研究方法を基に探究する過程を通して、卒業後も役立つ課題解決力を身につけてもらうことを目指しています。
ゼミは穏やかな雰囲気に包まれています。〝見つけること〟〝知ること〟〝伝えること〟の楽しさを実感しながら、人や社会に寄り添う学びを共に深めていくゼミです。
卒業論文テーマ(例)
- 図書館におけるマンガ資料の収集に関する研究
- 公共図書館におけるお話し会の研究
- 障害児童の図書館サービス利用に関する研究
- 図書館における電子書籍の提供に関する研究
- 洋装本の装幀に関する研究
- 物語の挿絵の効果に関する研究
古瀨 雅義ゼミ
平安・鎌倉時代の王朝文学作品を、表現と構成に注目しメッセージを読み解く
日本古典文学をターゲットにして、本文の表現と構成に注目し、その作品が私たちに伝えようとするメッセージをしっかり読み解きます。また読者を意識した書き手の創意工夫や隠しアイテムについても考察することで、作品世界にどっぷりつかってその作品の特色についても考えていきます。これらの視点で卒業論文を完成させていく学びを通して、論理的な思考とプレゼンテーションの力を延ばしていきます。
ゼミ生は春休みに研究テーマを考える準備を始め、3年前期に先輩(4年生)の研究発表を聴いたあと、各自が研究テーマと方法を発表します。(3年前期の発表)/授業で「研究の進め方とまとめ方」を学び、研究の状況を発表します。(3年後期の発表)/指導をもとに研究を進め、春休みの研究成果を4年前期に発表して卒論題目を決定します。(4年前期の発表)/4年後期に問題点を整理してまとめ、夏休みの研究成果「卒論中間報告」を発表します。(4年後期の発表)/論理展開の最終補強を行い、「卒業論文」を完成させて提出(12月)し、最後に全体の「卒論研究発表会」(1月)で研究を統括します。
卒業論文テーマ(例)
- 『伊勢物語』の昔男が希求した女性像
- 『枕草子』の人物評研究
- 『源氏物語』における和歌の役割
- 光源氏の教育論研究
- 『とりかへばや物語』の構造研究
安田 容子ゼミ
絵画や歴史資料を読み込むことで日本文化を探究する
歴史の中の人とものとの関わりについて探っていくゼミです。資料とその周辺の資料やフィールドを調査し読み込んでいくことで、資料の意味だけでなく、資料の背景にある人々の精神(思想)や営みの歴史を紐解きます。各自で興味のあるテーマに関する先行研究を探すことから始めます。先行研究や各自の調査から、研究対象とする資料を見つけていきます。日記や記録だけでなく絵画資料も対象にして、各自が選んだ資料を読み込み、根拠となる資料を踏まえて発表します。
ゼミでは、各自の多様なテーマに対する資料の解釈や根拠となる資料を提示し、多くの質問や意見をふまえながら議論を深めていきます。古文書や古記録だけではなく、書画や調度品など「もの資料」も対象に読み込んでいきます。また、ゼミで議論するだけではなく、各自で事前調査を踏まえたフィールドワークも行います。ゼミではフィールドワークの方法についても学びます。年に2回ほど広島県内で調査地を決めて、事前調査と現地調査を実践します。
卒業論文テーマ(例)
- 近世前期におけるウズラの表象 ―鶉図と飼育書から読み解く―
- 江戸時代の広告にみる団扇絵の宣伝意図―仙女香の表現に着目して―
- 近代日本人とジャポニスム ―永井荷風『江戸芸術論』を中心に―
- 大正・昭和期の大衆小説における金魚と女性像の関係性
- 怪談にみる江戸後期と現代 ―本所七不思議と学校の七不思議―