Biological Science
生物科学科
定員/60名
学位/学士生物科学
Biological Science
定員/60名
学位/学士生物科学
3年次からは自分の関心や適性を見極め、2つのコースに分かれて専門性を深めます。
生物学の基礎研究を中心に深め、ゲノム解析・遺伝子組み換え・品種改良・新規酵素の探究などに取り組み、生命の真理を追究する。
花き(観賞用植物)・園芸、食品・発酵醸造などを学び、生活を彩る食品や香粧品、高品質果実や野菜・花、エネルギー資源などを開発する力を養う。
プロジェクトや研究テーマに応じて、分野を越えて横断的に学び、理論と実践の両面から多角的にアプローチすることで、より深く、 広い視野を持つ事ができます。
キャンパス周辺に自生する植物を採集し、大学でその特徴的な形態を観察します。植物がどのような生態学的・進化学的特徴を持ち、環境に適応してきたのか考察することで、生物多様性への理解を深めると同時に、フィールドワーク調査やデータ解析などの技術も学びます。
生命科学の進歩は、遺伝子工学の技術に支えられています。この授業では、大腸菌のゲノムDNAを使用し、遺伝子組み換えの基礎技法を学びます。微生物の取扱い、遺伝子増幅、DNA精製、制限酵素使用、プラスミド結合、形質転換など主要技術を取り扱います。
私たちの生活を支え、豊かなものにしてくれる食品や化粧品の多くは「生物資源」という共通の素材から作られています。この授業では、食品や香料・化粧品の開発、微生物による品質管理、タンパク質や酵素に関する生物化学と機能性について学びます。
私たちの主食となる食用作物、イネやコムギ、トウモロコシの主要3大穀物、ダイズやサツマイモ、ジャガイモなどの食用作物を中心に、その形態や生態、栽培方法、利用法を学びます。さらに作物の生理生態を理解し、最適な栽培や品種選定の方法を考察します。
ゲノム解析や遺伝子組み換えなどの先端技術の恩恵と潜在的リスクを考察します。「ヒトの生死」や「人間とは何か」など根源的な問いに触れながら、技術の進展が人や環境に与える影響とその倫理的配慮、科学者としての責任について学びます。
大学での生物学は生体分子から生態環境まで網羅し、高校「生物」「化学」での学びが基盤となります。この授業は、高校で関連科目を履修していない学生と履修した学生の差をできるだけ小さくし、大学での専門科目に繋げるための基礎を学びます。
現代社会では、食料や環境・資源問題など複雑に絡み合った課題に直面しており、これに応えるには生物学とSDGsの知識が欠かせません。本講義では持続性やレジリエンス、人間の幸福の観点から生物学が持続可能な社会にどう寄与するか考えます。
生物学の知識は農林水産や食品産業など広く活用されています。この授業では、生物学と関りの深いビジネスの第一線で活躍するゲストを迎え、先進事例やトレンドを学び、大学で生物学を学ぶ意義や将来の職業選択への繋がりを考察します。
農林漁業や食品産業、都道府県や市町村の職員、協同組合の職員、学内外の研究機関等との協働を想定したプロジェクト型学修により、学生主体で課題解決・企画提案などに挑戦します。専門知識をもとにした実践力・創造力を磨くとともに、社会で活躍するための協働力を高めます。
植物は発芽した場所から動くことが出来ないため、その場で生き抜くために進化する必要があります。この授業では、植物が光、水、土壌の養分をどう利用し、近くの植物や昆虫、病気、共生微生物とどう関わっているのか学びます。
近年、食糧をはじめ多様な活用の可能性が期待される昆虫は驚異的な種類と総重量で地球上に存在し、ヒトとは全く異なる進化の過程をたどりその頂点に立った生物群です。この授業では、昆虫が持つ特別な適応能力、生体機能や生態など広範な知識を学びます。
微生物は私たちの周りの至る所に存在し、食品の発酵や分解を助ける一方、疾病の原因ともなります。食品との関係は深く、美味しい発酵食品の製造から食中毒を引き起こす可能性まで、その役割は多様です。この授業では、食品製造や品質管理における微生物の重要性を学びます。
花卉(観賞用植物)は、視覚や嗅覚を通して人間生活に潤いを与え、さらには文化的側面でも現代社会において重要な役割を担っています。この授業では、花卉が持つ特色やその役割、現状、さらには分類や繁殖の方法、成長とその制御技術について学びます。
近年、ビッグデータ解析やAIなどの飛躍的進化、解析機器の開発・普及など情報技術の進展は、生命科学の分野においても重要な役割を果たしています。この授業では、生命科学における情報処理技術の利用と今後の可能性について探求します。
醸造とは微生物を用いて資源を変換し付加価値を持たせる技術です。アルコール発酵や微生物の代謝の利用は、人類の生活に不可欠です。この授業では、酒類の製造、醸造微生物の分類や代謝、そして新しい醸造技術や微生物の育種など、醸造の理解に必要な基礎から応用まで学びます。
20世紀の繁栄は化石資源によるものでしたが、その結果、地球温暖化が進んでいます。再生可能資源であるバイオマスの活用は、低炭素社会への鍵となります。この授業義では、植物バイオマスの特性や利用法、特にバイオマス素材への変換技術とその応用分野について学びます。
植物を中心に、分子・細胞から生態系に至るまで、幅広い階層で生物の進化や多様性の本質を学び、「食」「資源」「環境」に関わる諸問題を解決し、持続可能な社会構築に寄与するための基本的知識と技術を有する人材を養成します。
食品・バイオ・環境アセスメント関連企業等の生産・品質管理・環境系技術者を筆頭に、医療・保健・製薬、卸・小売業、農業関連機関、公務員(農林水産省、地方公務員)など、多方面での活躍が期待されます。
学びのキーワード