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「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2017」にて本学学生作品が優秀賞受賞

2017.11.07

生活デザイン学科の3年生、平山千紘さんと森嶋仁佳子さんが、「ひろしま建築学生チャレンジコンペ2017」(広島県主催)において、全国で応募総数77作品の中から優秀賞を受賞しました。

作品名は「ポットホールの丘」。10月28日に広島県立美術館にて最終審査に選出された5組による公開審査が行われ、審査委員長でプリッカー賞を受賞した世界的な建築家の西沢立衛先生からも高い評価を頂きました。

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平山千紘さんと森嶋仁佳子さんの受賞のことば

今回は広島県チャレンジコンペという全国規模のコンペで、このような大きな賞を頂き大変うれしく思っています。実施コンペということもあり、普段の設計製図の授業では意識しない構造や設備、環境面への配慮等を考慮する必要があったため、制作期間を通して様々な知識を得ることができました。また、自由曲線で構成された建物の設計は私達にとって大きな挑戦でしたが、困難をひとつずつ乗り越え、最終的には納得のいくユニークな作品を完成させることができました。指導教官である藤本和男教授、山田俊亮助教をはじめ、支えてくださった皆様に心より感謝致します。今回の貴重な体験を糧にして、今後も様々な活動にチャレンジしていきたいと思っています。


計画要旨と推薦のことば(藤本和男・山田俊亮)

平山千紘と森嶋仁佳子の作品は、三倉岳県立自然公園に建つトイレという課題に対して、①三倉岳の自然環境を取り込む、②女性目線で清潔と安全を考える、③憩いと交流の場をつくる、という3つの提案をしている。具体的には、男女のトイレを分離し、それぞれがルーバーと呼ばれる板を少しずつずらしながら並行に並べた独創的なデザインで、三倉岳の自然環境を内部に取り込み、大自然と共存する建築にしている。このポットホールをイメージした柔らかいフォルムは表裏がなく、開放的で死角をつくらず、夜になるとルーバーの隙間から漏れるあかりによって建物自体が照明灯のように周囲を照らすことで周辺に安らぎと安心感を与える。また、このトイレは広場を中心に取り囲むように分散配置し、休憩スペースがあることから、トイレとしての役割だけでなく、この場に訪れる様々な人達の間で交流が生まれることを計画している。

  • 2017110703.png自然の中に溶け込む表裏のないやわらかなデザイン
  • 2017110704.jpgぼんやりとした明かりは、人々に安心感を与える

作品概要パネル 「ポットホールの丘」

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