j-tdIf1GPGI
  • 教育方針
zokei_top.png

造形デザイン学科の3つのポリシー
(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)

安田女子大学家政学部は、本学の建学の精神「柔しく剛く」に基づき、人文・社会・自然系諸学の知識を広く授け、各学科の専門の学術を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力の展開を図るとともに、幅広い職業人及び各学科の専門的知識を生かした専門職業人を養成することを目的として、人的・物的両面から、人文・社会・自然の諸科学を基盤とし、専門的知識を生かした専門職業人を育成します。
本学部造形デザイン学科(以下「本学科」という。)では、大学及び学部の目的に沿って、諸学の知識を広く授け、生活者の視点に立ち、造形に係る知識・技術等をもって豊かな生活の在り様を提案し、人間社会を豊かにする実践的技術・態度を身に付けた専門的職業人を養成することを目的とします。
本学科は、その教育的側面をこれまで以上に充実するために、3つのポリシー「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を以下のとおり定めます。

1 卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
    建学の精神「柔しく剛く」に基づく大学及び学部・学科の目的を達成するために、本学科で養成する人材が、卒業時に身に付けておくべき能力・態度の修得を本学科の教育目標とします。
    以下の6つの能力・態度を身に付け、教育課程に定められた所定の単位を修得した学生に対して卒業を認定し、学士の学位を授与します。

(1)教育目標
    • ① 倫理観・使命感
      生活者であることに立脚し、造形に関する実践的技術・態度を身に付けた専門的職業人としての幅広い教養、豊かな人間性、高い倫理観を兼ね備え、社会規範に従い使命感を持って、権利と義務を適正に行使できる能力を身に付けます。
    • ② 知識・技能・態度
      豊かな生活の在り様を提案し、人間社会を豊かにするための造形に関する十分な知識・技能・態度を身に付けます。
    • ③ 思考力・判断力・表現力
      進歩し続ける造形技術に対し、卒業までに修得する知識・技能を駆使して自ら課題を発見し、その解決に取り組むことのできる思考力と判断力、課題解決の成果を的確に伝えうる表現力を身に付けます。
    • ④ 自律性の確立
      専門的職業人として、主体的・批判的精神を持って自己を律するとともに、自ら他者とコミュニケーションを図る中で協力して新しい価値を創造し、生きる力、生涯を通じて成長し続ける力を身に付けます。
    • ⑤ 社会性・コミュニケーション能力
      人間社会を豊かにするために、他者と積極的に意思疎通を図り、連携・協同するために必要な社会性とコミュニケーション能力を身に付けます。
    • ⑥ 多様性の受容と理解
      多様化・複雑化する現代社会において、文化の多様性や、自分とは異なる価値観や視点を受容・理解し、他者と協同して学び合い、人を思いやる柔軟な態度を身に付けます。

2 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

本学科で学ぶ学生一人ひとりが学修を円滑に開始し、学士課程を通して広く深い学識を身に付け、大学及び学部・学科の目的に沿って、諸学の知識を広く授け、生活者の視点に立ち、造形に係る知識・技術等をもって豊かな生活の在り様を提案し、人間社会を豊かにする実践的技術・態度を身に付けて、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を達成し、社会の中で主体的に行動できる人材になることができるように教育課程を編成・実施します。


(1)教育内容

本学科の教育課程は、「特別科目」「共通教育科目」「専門教育科目」を体系的に編成し、基礎造形力、ICT技術力、総合造形力を育成するために、家政学を基盤とする様々な造形に関する講義・演習が有機的に組み合わされた4年制教育課程を編成します。すべての授業科目に一般目標(GIO:General Instructional Objective)と到達目標(SBO:Specific Behavioral Objective)を定め、これらの目標の達成によって、卒業の認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を実現します。
「特別科目」は、建学の精神「柔しく剛く」に基づき、「まほろば教育ゼミ」を入学時より4年間開講します。「安田を知る」「学びを知る」「自分を知る」「社会を知る」ことを活動の軸に倫理性を培い、総合的な判断力と豊かな自己表現力の獲得を目指して、教員と学生が協同して運営します。
「共通教育科目」は、「キャリア科目」「教養科目」「基礎科目」で構成します。各学部・学科の垣根を越えたクラス編成によって、分野の異なる学生とともに多様な授業科目を学ぶことができます。
「専門教育科目」は、「専門基礎科目」「基幹科目」「展開科目」及び「卒業研究」で編成し、基礎造形力、ICT技術力、総合造形力を涵養する体系的な教育課程とします。「専門基礎科目」では、自然科学・人文科学の分野にこだわらず、自然・社会・文化と人間の理解に関する内容を「基幹科目」「展開科目」に関連付けながら幅広く学びます。「基幹科目」では、芸術・創作活動を通して審美眼、表現技術を磨き、さらに制作過程におけるディスカッションの中でより高度なコミュニケーション能力を身に付けます。「展開科目」では、最新テクノロジーを理解・駆使し、使いこなすことで、培った表現力を増幅し、社会の新たな価値を創造できる能力を身に付けます。教育課程は、基礎から応用へと発展させるものとし、3年次から各領域の中から決定した卒業プロジェクトのテーマに基づき、卒業制作・論文執筆を行い、問題解決のために自ら学修する態度、総合的に物事に取り組む姿勢と能力の育成を図ります。
本学科における主要な教育内容は、次の6つにまとめられます。

    • ① 倫理観・使命感の育成
      造形に携わる専門的職業人となるためには、人を思いやる真摯で節度ある態度(ヒューマニズムと倫理)が求められます。「共通教育科目」「専門教育科目」に加えて、特別科目「まほろば教養ゼミ」において、ヒューマニズムや倫理観・使命感の醸成につながる責任感や協調性を育成します。
    • ② 知識・技能・態度の育成
      AI/BD(BigData)/IoT時代に、自然・人・情報・技術の調和ある社会の担い手として、創造性を発揮し、生活の質向上、社会のイノベーションの推進に貢献できる人材を育成します。そのために、講義、演習及び卒業論文の作成等を通して、造形デザインに関する知識・技能・態度の獲得を目指します。
    • ③ 思考力・判断力・表現力の育成
      造形を行うためには、知識と技術に裏打ちされた思考力・判断力・表現力が必要です。豊かな感性に基づく表現力と、様々なICT技術を融合させ高度な造形を行うために、「専門教育科目」の中に、総合造形力を育成するための生活造形に関する応用科目「デッサン」「彫塑」「絵画」「イラストレーション」「陶芸」「金工」「デジタルデザイン」を配置します。また、「プログラミング」「モデリング」「コンピュータグラフィックス」「先端表現」「デジタルファブリケーション」「造形CAD」を学修し、造形を支えるICT技術を育成します。
    • ④ 自律性の育成
      自己研鑽を続けながら造形を行うためには、よりよい社会の実現に寄与したいという意欲が必要であり、そのことが、次世代の後継者を育成する能力につながります。そのような能力を身に付けるために、本学科では、「卒業研究」及び「卒業制作・論文」を開設します。
    • ⑤ 社会性・コミュニケーション能力の育成
      造形に携わる専門的職業人が、社会の一員としてその職能を発揮するには、他者と積極的に意思疎通を図り、連携・協働できることが必要です。そのために、コミュニケーション能力の基礎理論を学修するとともに、複数人が協力して造形を行う演習を行い、コミュニケーション能力を高めます。
    • ⑥ 多様性を受容して理解する能力の育成
      自らの価値観や視点と異なる他者や文化の多様性を受容して理解すること、人々と協力して学び合うこと、他者を思いやる優しさは、複雑化・国際化する現代社会を生きるために欠かせない能力です。本学科で学ぶ学生は、特別科目「まほろば教養ゼミ」での講演会、「専門教育科目」の演習での討論(SGD:Small Group Discussion)を通じ、このような能力を身に付けます。


(2)教育方法
  • ① 多様な授業形態
    「専門教育科目」では、基礎造形力、ICT技術、総合造形力という3つの力を育成する授業科目を段階的・系統的に配置します。造形に携わる専門的職業人を養成するために、講義で修得した知識が、演習を通じてより確かなものになるよう、講義と演習を系統的かつ有機的に組み合わせて配置します。
  • ② シラバスによる授業の目標・内容・方法・評価方法等の明確化
    授業は、目標・内容・方法・評価方法等を具体的に記載したシラバスに沿って実施します。シラバスの内容や評価基準及び評価方法等は組織的に確認し、教員間や教員と学生間で共有します。
  • ③ 教育課程体系の明確化
    教育課程の体系を明確化・可視化して共有するため、科目ナンバリング及びカリキュラム・マップにより学修成果の達成にどの授業科目が寄与するかを示し、カリキュラム・ツリーにより学修成果の達成に向けてどのような授業科目が関連し年次配当されているかを示します。これらのことから、学期と年次の進行ごとの学修の進展、授業科目間の相互関係を容易に把握することができます。
  • ④ 自主的・能動的学修(アクティブ・ラーニング)の推進
    論理的思考力、課題発見・解決能力及びコミュニケーション能力を育成するため、アクティブ・ラーニングを実施します。具体的には、プロジェクト型学習(PBL:Project-Based Learning)や少人数での討論(SGD)を取り入れた少人数教育科目や統合教育科目を開講します。また、学生全員がコンピュータを持つこと(全員にノートPC配付)で、授業内外で積極的に活用することにより、高度なICTスキルを養います。
  • ⑤ 体験型学修の推進(視野の拡大・経験の拡充)
    造形に携わる専門的職業人に求められる広範な視野や視点を身に付けることを目的として、キャリア教育科目(共通教育科目)、演習科目(専門教育科目)の中に、実社会・地域社会の多様な人々との協創を主体的に体験できる学修機会を設けます。
  • ⑥ CAP制度
    授業外の学修時間を確保し、単位制度の実質化を図るため、履修登録ができる単位数の上限を定めるCAP(キャップ)制度を設けます。
  • ⑦ チューター制度
    各クラスにチューター(担任)を配置し、学生の学修面から生活面全般まで、一人ひとりに合わせたサポートを行います。また、教員は全員オフィスアワー(OH)を少なくとも週2時間設け、これを周知します。
  • ⑧ 教育の質の確保
    高い教育の質を保証するため、教員に対し教育者としての行動を律する「学生との良好な関係を築くための教職員行動指針」及び「教育に関するガイドライン」を定めるとともに、教員の教育資質を高める研修、学生による授業評価アンケート、授業公開・参観、教員自身による教育活動に関する自己点検・評価を実施します。

(3)学修成果の評価価
  • ① 成績評価
    本学及び本学科の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた知識・技術・態度の達成度を評価します。各授業科目の担当教員は、あらかじめシラバスに明示された成績評価方法によって、学修成果の評価を客観的かつ公正に行います。 「卒業研究」は、卒業研究を実際に指導した教員が授業科目ごとに評価を実施します。また、「卒業制作・論文」については、学科の複数の教員が審査した後、全員で審議して最終評価を行います。
  • ② GPA制度の採用
    学生の成績を客観的・相対的に把握するためにGPA(Grade Point Average)制度を採用します。チューターは、GPAを使い、CAP制度(履修登録単位数の上限設定制度)の基での履修指導のほか、担当クラスに属する学生への学修指導も行います。


3 入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

多様な入学試験制度を設け、全学共通の「建学の精神」に加え、学科独自の「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」と「教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)」に沿った教育を受けることができる者として次に掲げる入学者を広く受け入れます。


(1)求める入学者
    生活者の視点に立ち、造形に関わる知識、技術、能力をもって豊かな生活の在り様を提言し、人の生活の集合体である人間社会を豊かにする実践的技術・態度を身に付けた人材を養成するために、次のような人を求めます。
  • ① 豊かな生活の実現に向け、伝統と革新の融合、新技術の援用に取り組もうとする人
  • ② デザイン、造形(形・もの)の創出を図り、広く社会に提案しようとする人
  • ③ 社会に目を向け、他者と協力して、課題解決に向けて取り組む意欲のある人
  • ④ 社会性及び豊かなコミュニケーション能力を有する人

(2)入学者に求める能力
  • ① 高等学校卒業程度の十分な基礎学力と、本学の教育に耐え得る基礎学力
  • ② 日本語・英語での読解、表現、コミュニケーションに必要とされる基礎学力
  • ③ 社会で活躍するために必要な知識・技能・態度を、入学後の学修を通して修得できることに加え、自ら課題の発見と解決に取り組むことのできる思考力・判断力・表現力
  • ④ 多様な人々と協力して学び合うために必要な主体性・協調性・知的好奇心・旺盛な学修意欲<


(3)入学試験制度

本学科で学ぶために必要な知識・技能、思考力・判断力・表現力及び意欲・適性を見るために、以下の入学試験を公正に実施します。

<入学試験の種類>
  1. ① 自己表現型選抜
  2. ② 総合型選抜(専願)
  3. ③ 総合型選抜(併願)
  4. ④ 学校推薦型選抜(指定校)
  5. ⑤ 一般選抜(前期A日程、前期B日程、前期C日程)
  6. ⑥ 一般選抜(後期日程)
  7. ⑦ 大学入学共通テスト利用選抜[前期日程]
  8. ⑧ 大学入学共通テスト利用選抜[後期日程]
  9. ⑨ 社会人特別選抜

※2023年 4月現在



学部学科の3つのポリシー