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平成25年度教員採用試験合格体験記(1)

2012.12.10

  • 学科コラム

【広島県・市〈高校書道〉合格】

 「自分のような生徒の力になりたい」。教員を目指すきっかけはそうでした。大学受験で書道の道に進むと決めた時、いろんな先生方から違う進路を勧められました。けれども、頑固な私は反発ばかりし、自分がやりたいと思うことを貫き通しました。同時に、何も言わずに応援してくださる先生方にも出会えました。自分で決めたならと、応援し、指導してくださることが本当に嬉しく、そんな教員になりたいと、そのとき思いました。

 「大好きな書道を教えたい」。大学3年の夏、その一心で、書道での教採受験を決めました。書道が特別上手いわけではありません。むしろ実用書や硬筆、いわゆる"普通"の字というものは苦手でした。しかし、苦手なままではいけない。そう思い直し、採用試験の勉強を始めると同時に、書写検定の受験や競書雑誌への出品に取り組むことにしました。一人きりでの現役書道受験でしたが、国語で教採を受ける仲間とともに勉強に励むことができ、また先生や先輩方がつきっきりで指導してくださるなど、大変心強く、受験勉強への不安はありませんでした。

 採用試験に合格した今、喜びよりも不安や驚きのほうが大きいというのが正直な気持ちです。やっとスタートラインに立ったところであり、勉強しなければならないことが山のようにあります。これから数十年続く教員としての人生、常に学ぶ姿勢を忘れず頑張っていきたいと思います。
(4年 田丸淑美:広島県立広島観音高等学校出身)