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Entrepreneur Interview 2 -- Company Visit of Jarman-Walsh Seminar

2017.11.20

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前期に続き、国際観光ビジネス学科のジョイ先生のゼミ生が、ホスピタリティについて学ぶため忠海港と大久野島を訪問し、旅行・宿泊事業者へのインタビューとして、久野島産業株式会社社長・松本陵磨様にお話をうかがいました。ゼミ生によるレポートをご紹介します。

国際観光ビジネス学科3年
上田りつこ 笠井こころ

11月11日、Joy Jarman-Walshゼミのスタディートリップとして忠海港と大久野島に行きました。
忠海港では、革新的な事業を多岐にわたって行われている松本陵磨さんにお会いし、インタビューを行いました。インタビューの中で印象的だったことがいくつかあります。
一つ目に、高品質かつ実用的な商品を作っているということです。たとえば、港の売店で売られているソフトクリームは添加物ゼロですし、商品には松本さんがデザインしたオリジナルのロゴを起用していて、さらにそれらの商品にはお客様にきちんとうさぎや大久野島について知ってもらうためにうさぎに関する言い伝えやストーリーなどが添えられていて、商品へのこだわりとお客様への真摯な思いが感じられました。二つ目に、福祉施設の方に商品を作ってもらうことで彼らが社会の一員として地域に貢献する機会を提供していることです。島に渡る前に港で購入できるうさぎの餌も実は彼らが作っているもので、袋には「空き袋は、想い出を詰めてお持ち帰りください」と書かれています。観光客がゴミを島内に破棄せず持ち帰ることで、島の人にも、環境にも、うさぎにもメリットがあります。さらに観光客へは、島から港に戻ってきた際に、この空き袋を売店で提示すると、想い出だけでなくポストカードをもらえるという嬉しい特典もあります。
大久野島ではビジターセンターや毒ガス資料館、戦時中に使われていた建物を訪問・見学し、大久野島がたびたび小中学校のスタディツアーの研修先として選ばれている理由がわかりました。こうした負の部分も包み隠さず公開することで、ただうさぎを見に行くだけでなく、歴史や平和についても知り、考える機会を提供していることを知りました。
今回のスタディートリップを通じて、近年高まっている大久野島の人気の秘密や新たな観光の形を学ぶことができました。忠海・大久野島のさらなる発展に期待するとともに、次は自分たちが広島の観光を盛り上げていこうという気持ちになりました。

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