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  • 授業紹介

ゼミナール紹介

演習テーマ発達心理学

  • 永田 彰子

    広島大学大学院教育学研究科文化教育開発専攻。修士課程修了後、2000年に再び同大学院を受験。博士(教育学)課程修了。岡山市の大学に講師として勤務後、2009年より安田女子大学へ。専門は生涯発達心理学。教師・保育者の成長・発達を研究。また、保護者支援のあり方に関する研究にも力を入れている。

調査研究と後輩の指導を通じて、研究を自分のものにしていく

 私のゼミには、発達心理学をはじめ、保育現場の人間関係や家庭支援論、子どもの育つ環境における人間関係、および青年期のアイデンティティなど、広く心理学に関心を持った学生が集まっています。ゼミの中では、問題行動を示したり、集団行動に適応できない子どもに対してどのように関わっていけばいいのか、育児不安や児童虐待などの問題を抱える保護者に対して保育としてどう支援をしていけばよいのかなど、各々が関心のあるテーマを精査し、具体的に深めていきます。研究・論文制作の経験がない3年生にとって、先輩は身近にいる素晴らしいお手本です。4年生と合同でゼミを行う本ゼミでは、3年生と4年生でペアを組み、4年生が研究テーマ設定の考え方や文献検索の方法など個別に授業時間外でもサポートしています。4年生は3年生へわかりやすく教えることで、研究をより深く自分のものにしていくことができます。

人の心情をいろんな視点から吟味し多面的に理解する力を養おう

 教師は子どもたちを教え導くことが役割ですが、保護者の支援も大事な務め。「親の学びを促す子育て支援に関する研究」を研究テーマに選んだ学生を中心に、親を演じるロールプレイング式の演習をゼミで実施しました。学生でありながら親を演じてみるという疑似体験を通して、学生は保護者の置かれている立場を理解し、どう向き合えばよいのか、その難しさも実感。こうした学習を通じて、親や子ども、教育者の心情をいろいろな視点から吟味し、多面的に理解できる力を養ってもらいたいと考えています。人は一生かけて発達していきます。就職はゴールのように思うかもしれませんが、実はスタートです。卒業後も成長し続けていけるよう、学ぶ姿勢を常に持っていてほしいと思っています。

  • 心理学についての文献。学生は、これらを参考に調査研究を行う。

ゼミナール紹介

演習テーマ教育方法学

  • 八木 秀文

    公立小学校で全学年を2回以上担任した経験から、子どもが「人・もの・こと」と関係を紡ぐ営み(=教育)には、生活指導や各教科の学習指導の壁を越えた本質があると実感。大学院で教育方法学を学び直し、現在は社会記号論に着目中。言語を中核とした社会的記号が、教育的道具として有効に作用する授業づくり・学級づくりの道筋を探究している。

本質を見失わない教員をめざして

 このゼミは、教員をめざす学生が、今の学校現場が抱える実践的な問題を追究するゼミです。テーマは「授業づくり」や「学級づくり」が中心ですが、今は特に発達障害、荒れる子ども、いじめなどの問題状況に挑む授業づくり・学級づくりが必要です。これらの教育問題に対して、ゼミ生が個々に意見を述べて議論を尽くします。その中で大切なことは、それぞれの問題はすべてつながっているという認識をもつこと。個々の問題に対して個別に捉えながらも、全体を地図のように俯瞰(ふかん)して考察する視点が大切です。3年後期にそれぞれのテーマを絞り込むためのディスカッション、4年前期の教員採用試験の学習、卒業研究、学校現場でのフィールドワーク(授業研究)、現場の先生の自主学習サークルへの参加。これらはすべて「子どもに寄り添う教育のあり方を問い続ける」という教師の本質に関わる大事な勉強です。

信念とオリジナリティをもつことが教員の礎となる

 教育現場で起こっているさまざまな問題に、答えが一つということはありません。問題を解決するためには、多角的な視野からアプローチする必要性があります。そのような観点から、ときに私は学生の出した結論に対して、違う見解を示します。学生はそこで立ち止まり、再び熟慮を重ねます。そのプロセスこそが重要で、訓練することで次第に大きな視野で物事を捉え、考える力が身についてきます。教員という仕事は社会的役割も大きく、非常にやりがいのある仕事です。しかし近年はあまりに多忙で、自分の信念やオリジナリティを持っていなければ持続しません。その確たる信念の土台となる部分をこのゼミや安田の学びから身につけてほしいと願います。本気で教員をめざす学生は、4年生の終わりに大きな成長を遂げた自分に出会えると思います。

授業紹介

  • 初等数学Ⅰ・Ⅱ

    算数教師としての力量を高める

    子どもたちに算数を教える場合、数学の発生と発展をみる視点や数学とは何かという問いかけが必要です。この講義では、算数指導の立場から、これまで学習してきた初等数学の意味を見直します。

  • 図画工作科教育法

    図画工作科の指導力

    図画工作科の目標や内容について理解を深めるとともに、各学年の目標や内容について具体的題材を取り上げながら基本的な理解を図り、教師としての基礎的な資質や能力の向上をめざします。

  • 教育課程論

    カリキュラムの編成と実践

    学校教育における教育課程は、日本社会の経済や政治、世界での日本の役割、子どもたちの成長・発達の状況、父母の願い等によって常に変化と発展が求められます。教育課程の意義、編成の原理と方法、教師の役割などについて学びます。

  • 教育心理学

    教育を支援する心理学

    人は教育を受けることで「人」になります。教育心理学はそうした教育を「こころ」の面から支援する学問です。人が「人」になるために必要なことは何かを心理学を通して一緒に考えていきたいと思っています。

  • 保育内容総論Ⅰ

    模擬保育で学ぶ総合的な遊びの指導

    子どもは遊びを通して体と心と頭を発達させます。保育内容総論Iでは、学生が子ども役、保育者役に分かれた模擬保育の演習を行い、総合的な遊び指導を体験しながら留意点や配慮、具体的な言葉がけを習得します。

  • 教育史

    現代教育を理解するための歴史探求

    今後、大学入試が知識の活用力を重視する試験に変わります。この考える力を重視する教育は、大正時代にも戦後にも行われました。その教育の歴史を分析することによって、現在の教育を理解することをめざします。

  • 教職キャリアデザイン

    「どんな先生になりたいか」を探して

    教育・保育実習・ボランティア活動での学びを踏まえて、少人数で意見交換を重ねます。教育・保育現場で直面するさまざまな問題にどう取り組むか、自分なりの思いを語り合う中で、次に学ぶべき課題が見えてきます。

  • 初等理科Ⅱ

    理科の不思議を楽しく調べる

    身の回りで起こるいろいろな現象は、理科的な内容を含んでいるものが沢山あります。実験や観察を通して現象を調べ、なぜを少しずつ明らかにすることにより、理科の不思議を楽しく身近な物にします。

  • 児童英語教育法

    効果的な小学校英語教育法を探る

    日本の小学校英語教育が大きく前進しようとしています。この授業ではその目的や意義を確認した上で、第二言語習得研究や発達心理学の知見も踏まえて、効果的な指導法、指導技術、教材および評価等について学びます。

  • 保育・教職実践演習(幼・小)

    「教育のプロ」を志す者として

    卒業を控えた4年生が、保育士・教師を志した4年間の学び(専門科目や保育・教育実習など)を総括してディスカッションをしたり、保育・教育の事例研究を行ったりして、保育・教育専門職としての集大成を図ります。

主な卒論テーマ

  • 宗教音楽が人の音楽に与える影響についての研究―讃美歌を中心に―
  • 幼児期の自発性を引き出す身体表現のあり方
  • 空気中に物が浮く実験の研究
  • 環境に配慮した家庭科の指導に関する研究
  • 乳幼児期の共食に関する研究
  • 小学校理科(環境関連分野)における土壌の教材化の試み
  • 幼児教育における種子の教材化
  • 一斉授業の中で行う個に応じた支援
  • 学級で学び合う算数の授業づくりについて
  • 算数科における思考力を高める学習具の活用について
  • 特別支援学級における造形活動の指導に関する一考察
  • 描画活動に苦手意識を持つ子どもの支援に関する一考察
  • 社会科教育との関連を図った道徳授業
  • 日本とアメリカの道徳教育を比較して
  • 19世紀北米の学校教育―児童文学の分析を中心にして―
  • 「規律」を育てる学級作りの指導
  • 小学校国語科における伝え会う力を高めるための「話し合い」の学習指導
  • 「わかる」「できる」を目指すバスケットボールの授業づくり
  • 「開脚前転」の指導法に関する研究
  • 自然体験を重視したアプローチカリキュラムに関する研究
  • 自閉症児に対する保育者の援助と配慮に関する研究