5月11日から13日にかけて、国立三瓶青少年交流の家で新入生オリエンテーションセミナー（通称オリゼミ）が開催されました。オリゼミは、新入生が安田女子大学の精神を学ぶために1976年から開催されている伝統行事です。学生が主体の行事であるため、2年生・3年生の有志が企画・運営を担当します。今年度も、英文科の新入生は10人程度のグループに分かれ、それぞれのグループに2年生・3年生・教員がひとりずつ加わって、3日間行動を共にしました。

初日のオリゼミはウォークラリーから始まりました。スタッフが用意した安田女子大・留学・英語に関するクイズに答えながら、三瓶の自然を満喫しました。夕食後は、オリゼミスタッフによる英語劇が行われました。映画『ハイスクール・ミュージカル』の一部分を2年生スタッフが再現し、そのストーリーに関するクイズが出題されました。役者となった2年生は劇中の英語の挿入歌を見事に歌い上げ、新入生・教員・職員はその歌唱力に驚かされました。

2日目の午前中は、3年生スタッフがSTAYS（北米半年留学）の体験を語りました。留学当時に撮影した写真や動画をスライドで披露しながら、授業の内容・外国での生活の様子を語ってくれました。新入生たちは、目をキラキラさせながら先輩たちが語る苦労話・面白いエピソードに聞き入りました。新入生たちは、1年半後の外国での生活を想像して、体験談が終わった後も留学に関する話題で盛り上がっていました。 2日目の午後は野外炊飯を行いました。どのグループもおしゃべりしながら調理を楽しみました。美しい自然に囲まれて食べるカレーは格別でした。夕食後には、英文科のオリゼミのメインイベントである「キャンドルの集い」を行いました。キャンドルの灯火の中で、仲間と協力しながら4年間勉学に励むことを誓い、団結を深めました。キャンドルの集いの後は「ダンス・ダンス」で汗を流しました。今年度は教員も参加してパラパラに挑戦しましたが、まったく踊れず、学生たちに笑われました（来年度はもう少し頑張ります）。

3日目の午前中には、最後のプログラムである新入生と先輩の座談会が開催されました。英文科に入学して1ヶ月が経過し、その間に疑問に思ったことを先輩スタッフに質問しました。先輩たちは授業や留学に関する有益な情報を提供し、新入生たちはメモをとりながら真剣に聞き入っていました。今年度も、さまざまなプログラムに参加することによって、英文科がどんな学科か学び、新たな友人を作ることができたオリゼミとなり、笑顔で三瓶を後にしました。毎年、オリゼミが終わった後は、新入生たちは総じて活発になります。オリゼミに参加することによって、新入生は「英文科の学生」になるのだと思います。来年度は、今年度の新入生の一部がオリゼミスタッフとなって、新入生を迎え入れます。英文科の伝統はオリゼミを通じて継承されています。